重工業・工作機械メーカーの就職偏差値ランキング
業界別就職偏差値
※サラリーマン社長の独断と偏見で作成しています。
就職難易度、内定者の学歴、平均年収、実際に働いている方の声を考慮しています。
これは絶対違うよ!というものがあれば教えてください。
より役に立つ情報を発信したいと考えていますので宜しくお願いします。
業界別就職偏差値、第4弾は重工業・工作機械メーカーです。
【67】三井海洋開発
【66】三菱重工
【65】小松製作所
【64】住友重機械工業
【63】栗田工業、ディスコ
【62】IHI 、クボタ
【61】
【60】ダイキン工業
【59】ジェイテクト
【58】日立建機
【57】DMG森精機、イーグル工業、荏原製作所、NTN、マキタ、ナブテスコ
【55】サンデン、タダノ、椿本チエイン
【54】アマダ、タクマ、オーエスジー、TPR
【53】福島工業、スター精密、月島機械、理想科学工業、ダイフク、工機HD、川重冷熱工業、キッツ、やまびこ
【52】ニューフレアテクノロジー、マックス、日本ピラー工業、三菱重工冷熱、酉島製作所、三菱化工機、小森コーポレーション、住友精密工業
【51】アマノ、サトーHD、オイレス工業、小田原エンジニアリング、日本精工、日進工具、オークマ、日阪製作所、新晃工業、東芝機械、日工、大和冷機工業、前澤工業、不二越、旭ダイヤモンド工業
【50】三浦工業、フジテック、サムソン、三精テクノロジーズ、技研製作所、井関農機
上位には日本トップクラスのメーカーが並ぶ
年収の高さが魅力の三井海洋開発ですが、特に海外関連会社に出向した場合の手当てが手厚いため平均年収が引き上げられています。
特に新卒で入社すれば海外へ出るチャンスが多くあるため、海外志向の強い学生には特におすすめの企業です。
30歳の年収の目安は700万円程度となります。
福利厚生も手厚いですが、残業も多くそれなりに激務である点に注意が必要です。
近年は残業規制により以前ほどのハードさは無いようですが、将来性という点で三井海洋開発と若干差をつけています。
人事考課はあるのものの基本的に横並びで差がつきにくく、課長職くらいまでは大卒であれば余程の事がない限り到達できるようです。(それ以降はハードルが高い)
こちらも30歳の年収の目安は700万円程度です。
小松製作所もメーカーではバランスの取れた企業と言えます。
基本給はさほど高くないもののボーナスの占める割合が高く、近年は安定して6ヶ月程度支給されているそうです。
年功序列の風土があるため20代のうちは基本給が低いですが、管理職になるとベースアップが期待できます。
30歳時点での年収は600〜650万円あたりです。
住友重機械工業もオーソドックスな大手メーカーの給与体系となります。
小松製作所よりは住友重機械のほうが若いうちの年収が少し高いようです。
こちらも年功序列の文化が根強く同期ともほぼ横並びですが、課長職までの管理職にはほとんどの人がなれると言われています。
三菱重工より多少賞与が劣る分、30歳時点の年収は650万円前後で40歳課長職の年収は1,000万円程度と予想されます。
近年では残業もPCのシャットダウン時刻で管理されており、残業代が満額支給されています。
各分野でシェアの高いメーカーも上位にランクイン
栗田工業は国内最大の水処理メーカーです。
国内のコネクションに関しては申し分なく今後も安定して伸びていくと考えられますが、海外への事業展開まだまだ伸びしろがあります。
平均年収は800万円を超え、年収に関しても上位のメーカーに引けを取らない水準です。
部署によっては転勤が多い点と残業が多い点に注意しなければなりません。
ディスコはメーカー(電機・重電・電子部品)編でも紹介しましたが、業種は機械ですのでこちらにもランクインさせています。
従業員満足度向上のために行なっている様々な取り組みが、他のメーカーに比べ特殊で働きやすい企業としても注目されていますね。
近年は賞与額が非常に大きく平均年収も伸びてきています。
IHI は非常に歴史のあるメーカーです。
それゆえか年功序列の風土があり、社員の昇給のスピードはあまり早くありません。
ほとんどの人が30代後半で管理職となり、年収は800〜900万円程度になります。
事業部により残業量や賞与額にも差があるため運の要素も必要。
クボタも製造業としては給与水準は高い部類に入ります。
ただし若いうちの年収の伸びは緩やかで毎年の昇給額も小さく、管理職になるとグッと上がるイメージです。
堺工場などの一部営業所では20時間の裁量労働制を導入しており、残業代で稼ぐ会社ではないようです。
社員自体ものんびりとした性格の人が多い印象で、安定志向の人には合っている社風だと思います。
管理職になるにはある程度の発信力と上司へのコミュニケーションが大切ですが、課長職クラスまでは大卒であれば到達できると言われています。
30歳年収は600万円前後となります。
ダイキン工業は世界的空調メーカーで一般的知名度の高い会社です。
会社規模の割に平均年収はさほど高くはありませんが、評価制度がしっかりしており優秀な人は若いうちからしっかり昇給していくしくみになっています。
逆に評価の高くない人は昇給はわずかで、30歳時点での年収は大体550〜700万円程度と人によって大きく差が出ています。
とはいえ全く仕事をしていなくてもこれくらいの水準で給料がもらえるため、ワークライフ優先で長く勤めるには非常にホワイトな会社です。逆に優秀で新しい事をどんどんやっていきたい、自分が何でもやっていきたいという人には物足りなく給料も割に合わないという部分が出てくるかもしれません。
ジェイテクトはトヨタ系列の自動車部品メーカーとして有名ですが、工作機械やセンサーなどの機械部品も手掛けています。
こちらも年功序列で昇給していき、30歳で550〜650万円の年収になります。
早い人で30代前半で主任・係長クラスへ出世していきますが、基本的には同期と横並びで給与にもほとんど差がつきません。
大企業によくある昇進にTOEICスコアを求める会社ではありますがそれは建前で、実際のところは上司との人間関係によるところも大きいです。(スコアが良いに越したことはありませんが)
近年は業績も好調なため年5ヶ月以上の賞与が支給されています。
日立建機は建設機械から環境製品・リサイクルシステムなど幅広く取り扱う総合建設機械メーカーです。
日立グループという事もあり、給料や福利厚生も大手メーカーと比べ遜色ないレベルではあります。
近年は業績が良くはないため残業規制があるようで、30歳時点で550〜600万円、主任になっていれば650万円程度の年収になります。
製造業という事もあり基本的に暦どおりの休みで、有給や長期休暇を取得しやすい雰囲気があります。
部署によるところもありますが(生産管理に近いほど繁忙期は激務)、ワークライフバランスは取りやすい企業といえます。
この業界で入社するならばこの辺りまでの企業にしたいですね。
上位の企業ほど知名度・入社難易度・平均年収が高い傾向にありす。
日本における機械メーカーは非常に数が多く、ニッチな分野であったりBtoBを主体としている企業が多いため、一般的な知名度としては低いかもしれません。
よほど小さな会社でなければ安定して働ける企業がほとんどです。
規模が小さくても良い会社は多くありますが、機械メーカーに関しては企業規模や売上高、利益率の大きいところが無難である可能性が高いです。
とはいえランキング上位の企業は人気があるので、他業種も検討しつつチャレンジしてほしいです。
重工業・工作機械メーカーまとめ
- 海外勤務可能で年収を求めるなら三井海洋開発
- 三菱重工も人気だがそれなりに激務
- 年収における賞与額の占める割合が高い
- 基本的に年功序列の企業がほとんど、若いうちは基本給が抑えられている
- 機械メーカーに関しては企業規模や売上高で選んだほうが無難
今回の解説はここまでです。
歴史の長い企業が多い事もあり、会社によって現場の雰囲気や独自のルール、社員の人柄などそれぞれに特徴がある事も一つの判断基準になります。
1人でも多くの社員と話をしてみて、自分に合った会社を選ぶことが重要です。
長く働き続ける事ができる業界ですので、しっかり見て悩んで決めましょう。