製紙・印刷メーカーの就職偏差ランキング
業界別就職偏差値
※サラリーマン社長の独断と偏見で作成しています。
就職難易度、内定者の学歴、平均年収、実際に働いている方の声を考慮しています。
これは絶対違うよ!というものがあれば教えてください。
より役に立つ情報を発信したいと考えていますので宜しくお願いします。
業界別就職偏差値、第9弾は製紙・印刷メーカーです。
【62】王子製紙
【61】
【60】日本製紙
【59】レンゴー
【58】
【57】リンテック
【56】日本紙パルプ商事
【53】新生紙パルプ商事、北越紀州製紙、巴川製紙所、フジシールインターナショナル、日本写真印刷、共同印刷、図書印刷
【51】トーモク、日本トーカンパッケージ、三島製紙
【45】東罐興業、岡山製紙、三浦印刷、阿波製紙、共立印刷、スーパーバッグ、朝日印刷、昭和パックス、ハビック、大石産業、イムラ封筒、小林紙工
ランキングを見ていただきましたが、先に言っておくとこの業界は斜陽産業であり将来性はあまり期待できません。
年収も決して高い水準ではなく右肩下がり傾向です。就職難易度は総じて低いため全体的な偏差値も低めに設定しました。
それを踏まえたうえで解説していきます。
業界的には苦しい製紙・印刷メーカー
まずトップは王子製紙です。同社が強いというよりは他が苦しい状態というのが大きいです。
歴史と伝統のある古い会社で、中身も年功序列・保守的な体質です。合併吸収を繰り返してきたこともあり働いている社員には多様性があるものの、会社自体が新しい事にチャレンジするようなモチベーションがないため化学反応は生まれていません。働き方に関しては意識改革を行おうとしているようです。そもそもそんなに激務でもなく休みは取りやすいですが、工場勤務になると3交代でシフトの都合上連休が取りにくいようです。
30歳年収は500〜550万円と高い水準とは言えません。特に若いうちはかなり年収が低く、今後の業界の縮小を考えると伸び代もさらに小さくなると予想されます。
日本製紙も古くからの企業で、体質も古い日本企業そのものです。何か新しいことを始めようと言った雰囲気もパワーも無いのが現状のようです。逆に新卒には行動力があって様々なことを開拓していける人材を求めているようですが、業界的に向かい風の中どんな経営方針に切り替えていくのかが重要になります。
こちらも年収は高くなく30歳で500〜550万円程度となります。業界ではトップクラスである事に変わりはないのですが、賞与は業績連動であるために今後はこの水準よりも下がっていくと考えられます。
レンゴーは段ボールを初めて世に送り出したパッケージ・インダストリー企業です。業界内では比較的新しい事にチャレンジできる環境が整っており、会社がやろうとしている事が明確であるため仕事に取り組みやすいと言われています。
こちらも古く歴史のある企業であるため年功序列で堅実な風土があり、残業はかなり多いです。特に営業は拘束時間が長いため勤務地によってはプライベートが皆無という事もあるようです。
年収は30歳で500〜600万円程度となり、営業は少し高くなります。基本的に年功序列で出世していくため、課長クラスで800万円というラインにはほとんどの人が到達できるようです。
発展途上国での戦略が鍵
最初に述べましたように時代の流れとしてペーパーレス化が進んでおり、業界の将来性が見えない事が一番の問題です。
ただし、紙が完全に無くなることはなく、特殊紙や梱包などは今後発展途上国でも伸びてくると思われます。保守的な企業が多いこの業界で海外を含め他社と競争していくパワーがあるかどうかは疑問ですが、前に進まなければ未来が見えないのが現実問題です。
原料高により製品の値上げを余儀なくされるのか、国内の市場は成熟しており他国に比べて海外進出が出遅れている状況でどういった戦略で開拓していくのか、今後も生き残っていくために製紙・印刷業界は大きな局面を迎えています。
次回もよろしくお願いします。