入社した会社が『当たり』だったかどうかは退職する時に決まる
前回の私の退職交渉体験談が好評でした。
まあ一回辞めると言ったのを撤回して結局辞めるなんてとんでもないやつですよね(笑)
でも率直な感想は退職マネジメントがしっかりしている会社だったなということです。
良い会社かどうかは業界や給料、休日日数など個人によって様々な判断軸があると思いますが、その人にとって『当たり』だったかどうかは退職時に分かるように思います。
・辞めたい理由をしっかり聴いてくれるか
・退職以外に方法は無いかを一緒に考えてくれるか
・自分のやりたい事や夢を応援してくれるか
・一緒に働けた事に感謝を伝えてくれるか
・今後も関係が続くような信頼関係があるか
オーソドックスな退職マネジメントのように思うかもしれませんが、これができる上司は少ないのではないでしょうか。
でも、これらの言葉をかける事ができる上司のもとで働けるのは、間違いなく『当たり』の会社です。
在籍できた事に感謝すべきだと思います。
もっと言えば、入社してからの自分の頑張り次第で『当たり』にする確率は高める事ができます。
社会人であれば仕事がしんどい思う場面もありますよね。
そんな出来事が続くと会社を辞めたいと考えるようになります。
会社を辞めたい理由にはネガティブなものだけでなく、キャリアアップや専門性の特化など、自分の可能性を広げるためのポジティブなものもあります。
会社を辞めるのであれば、例えそれがどんな理由であろうと一緒に働いた人たちに応援してもらえる人間にならなければなりません。
でもこれって結構難しいんですよね。
最終的には辞めていく人の人間性による部分が大きいからです。
会社を辞める前にやらなければいけない事は『こいつと一緒に働けて良かったな』と思ってもらう事です。
そう思ってくれる人がいて初めて、会社を辞める人間を心から応援して送り出してくれます。
めちゃくちゃ仕事ができるわけではないけど、いつも前向きに一生懸命取り組もうとする人間は愛されるし、それを近くで見てた人たちはきっと背中を押してくれます。
逆に辞めるときに背中を押してくれる人がいる事、またどこかで一緒に働こうと送り出してくれる事、そんな退職マネジメントができる会社は間違いなく『当たり』です。
給料云々の話ではなく、最後まで共に闘ってきたチームメイト大切にしてくれる会社とその仲間たちの存在が、私たちの人生にとってかけがえのない財産になります。
会社を辞めても人間関係は意外と残るものです。
退職して転職すると人間関係は全てリセットされるような気がするかもしれませんが、自分が望めば繋がりは消えませんし、望んでいなくてもどこかで誰かと一緒になる可能性があります。
だから、辞めるその日まで全力で働きましょう。
何よりもそれが次のステップに進む大きな力となります。
不満を抱えて辞めていく人もそれは同じです。
しっかり自分の役割を全うできる人のほうが、どこへ行っても成功しやすいです。
もし、今あなたが会社を辞める立場であれば、あなたのできる事を最後まで全力でやり遂げましょう。
もし、あなたの仲間が会社を去るのであれば、労いと感謝の言葉をかけて送り出してあげましょう。
こればかりは入社する時には見えない事なので、自分自身で組織の中で良い人間関係を作っていく必要があります。
全てのビジネスマンが会社を良い形で辞める事は非常に難しいですが、自分と関わってくれた事が去っていく人にとっての財産になると嬉しいですね。
そしてそれが、将来会社を去る時に自分自身に返ってくるというのが私の考えです。
という前回記事の補足でした。