サラリーマン社長がキャリアを科学する

様々な業界のリアルな声や年収、就職・転職に関する情報を更新していきます

【年収公開シリーズ5】28歳系列系ビルメンの月給・ボーナスを公開します

年収公開シリーズ第5弾です。

 

今回は系列系ビルメンテナス会社に勤務する友人に話を聞いてきました。

まずは友人のスペックから見ていきましょう。

 

年齢:28歳

学歴:私立4大卒

専攻:情報工学

会社:系列系ビルメン(新卒入社6年目)

職位:総合職

資格:エネルギー管理士、1級電気工事施工管理技士、1級建築施工管理技士、建築物環境衛生管理技術者、第一種電気工事士2級ボイラー技士、第3種冷凍機械責任者

入社動機:1部上場企業系列のビルメンテナンス会社である安定性と規模の大きさ、管理実績の豊富さなど。

 

それでは、とある月の彼の給与を見ていきましょう。

 

基本給:245,000円

時間外手当:42,000円(平均20〜25時間)

その他手当:30,000円

◎月額給与:317,000円

◎賞与:1,140,000(約4.65ヶ月)

◎年収:510万円

 

 

薄給のイメージがあるビルメン業界ですが、想像より高くて驚いた方もいるのではないでしょうか。

ビルメンテナンス業界は大きく独立系と系列系に分かれています。独立系はいわゆるみなさんが想像する"マッタリ"な仕事をしているビルメンですね。当然給料も少なく、基本給が10万円程度の会社もあると言われています。

彼の属する系列系は大手企業のグループ会社で、親会社が所有する建物を管理する場合が多いです。鉄道やゼネコンなどの系列などがよくあります。系列系ビルメンの方が給料も高いことが多いですが、その分ハードワークになります。また、彼は施工管理の資格も取得しており、最近ではビルメンでも工事の管理にも力を入れている会社が多いようです。

 

ビルメンテナンス業界は新卒にはあまり人気のある企業でないため、どちらかといえばハードワークに疲れた人がゆっくり働くための転職先に選ばれたり、職業訓練校から資格を取って入社したりというパターンが多いです。

独立系と系列系では圧倒的に社員のレベルに差が出ます。やはり系列系の方が優秀な社員が多く、彼は資格も多く保有しているため転職市場でもオファーが殺到すると思われます。

系列系ビルメンの社員の方が自身の市場価値を気にしている傾向があり、計画的にスキルを身につけ良い企業へ転職していくパターンが多いです。また、出世欲が強いのも系列系ビルメン社員の特徴で、出世を目指し少ない椅子を争っています。(系列系の場合、親会社からの出向があるためポストが少ない傾向があります。他の大手企業に比べて、出世の難易度と年収の期待値が釣り合っていないため賢い人は若いうちに転職するようです。)

 

ビルメンテナンス業界の働き方の特徴として、管理物件によっては24時間の常駐が求められる事があり当直勤務というものがあります。これは朝出勤してきて翌朝まで勤務するというスタイルです。もちろん仮眠や休憩時間はあります。当直勤務の翌日は非番扱いとなり休日には含まれないため、体感としての休日日数は多いとの事です。また当直手当も支給されますが、相場は1回の勤務で1,500円〜3,000円とそれほど高くはないようです。

拘束時間は長いですが、実働時間を考えるとお得という考え方もできそうですね。家族がいる人にとっては家に帰らない日が月に何度かあるという点は少し辛いかもしれません。

24時間事務所にいればいい訳ではなく、警報が鳴ったり設備の不具合があった場合は夜中でも1人で対応しなければならないというリスクもあります。その拘束時間と労力を考えると、1,500円〜3,000円という当直手当の相場は少し安いかもしれませんね。

 

ビルメンテナンス業界は、とにかく資格を取得するように上司から指示があるようです。彼はかなり多く保有しているようですが、あまり大きくは給与に反映されていないようです。特に系列系は基本給が高い分、資格手当が少ないようです。逆に独立系は基本給が少ない分、資格手当が大きいと言われています。

近年は入札要件に資格の保有社数などで管理会社を選んでいると言われているため、各ビルメン会社としても会社を挙げて資格の取得を推奨しているようです。ただ、どこの会社も資格を取る人と取らない人がはっきり分かれる結果となっているそうです。

 

 

 

以上が大手系列系ビルメン社員との対談でした。

割と年を取ってからでも長く勤められる業界で、意外と知らない話も多かったので非常に面白かったです。

また若手の人材流出が課題となっていますが、各企業は働く社員のモチベーション向上のために対策していく必要があるかもしれませんね。

 

では、次回の更新をお楽しみに!

 

 

【年収公開シリーズ4】27歳大手サブコンの月給・ボーナスを公開します

今回も年収公開シリーズです。

やはりこのシリーズはよく見られているようなので、今後も定期的に更新していきたいと思います。

気になる業界のリアルな給料が知りたい方は、どしどしコメントやメッセージください。ご希望に添えるよう、今後も色々な業界の方々にアタックしていきます。

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さて、今回は大手サブコンに勤務する後輩に話を聞いてきました。

まずは友人のスペックから見ていきましょう。

 

年齢:27歳

学歴:地方国立大卒

専攻:電気工学

会社:大手サブコン(新卒入社5年目)

職位:総合職

資格:1級管工事施工管理技士

入社動機:施工実績の豊富さや規模の大きさ、平均年収の高さなど建設業でもトップクラスだと考えたから。

 

それでは、とある月の彼の給与を見ていきましょう。

 

基本給:250,000円

時間外手当:125,000円(平均55〜65時間)

その他手当:14,000円

◎月額給与:389,000円

◎賞与:1,675,000(約4.2ヶ月+決算賞与約2.5ヶ月)

◎年収:640万円

 

 

27歳での年収としては高い水準だと思います。特に建設業は2020年の東京オリンピックへ向け人手不足が叫ばれている業界で、小さい工事から大きな工事まで処理しきれない程のボリュームを抱えている状況です。また、2018年は災害も地震や台風などの災害が多かった事もあり、復旧工事が未だに残っている建築物も多いようです。特に彼のような現場の施工管理を担当すると、どうしても残業時間が増えたり夜間工事などにより勤務時間が不規則になってしまいます。私も建設業のサラリーマンだった時代は同じような経験があるため、非常に彼の気持ちがよく分かります。

 

27歳という年齢で考えると、年収は申し分ない額が支給されているように思います。ただし、基本給が低めで残業代の占める割合が高いところがネックですね。建設業の年収偏差値ランキングの記事でも紹介していますが、建設業全般でこの傾向があります。

一方、給与面での魅力は年間賞与とは別に決算賞与が支給される点ですね。決算賞与は業績連動により支給額が大きく変動するそうですが、彼が入社してからの5年間は毎年支給されているようです。また、32歳まで入れる寮もあるそうで、毎月の支払いは1万円程度なので特に関東圏に住んでいる人にとっては大きいですね。ただし拘束時間はかなり長いそうなのでお金を使う暇が無いようです。その割には新車のハリアーを買っていましたが(笑)

彼自身も給与面では不満が無いようで、ゼネコンに勤めている同級生よりも年収は高いようです。(実際は残業量の多さによるものなので、平均年収ベースで考えるとスーパーゼネコンクラスには年収の期待値は劣ると思われます)

 

ワークライフバランスはやや苦しい部分もありますが、考え方によっては若いうちだからできる働き方でもあると思います。特に施工管理は年齢を重ねた時に体力的にも辛くなる職種でもあります。第一線で現場のマネジメントができるという非常にやりがいのある仕事でもありますが、その中でどう将来を見据えてどのようなキャリアを積んでいくのかを考えて選択していってほしいという話をしました。

 

建設業に関しては何度か記事で取り上げているので似たような内容になっていますが、営業職などの文系社員についても今後はインタビューしていきたいと考えています。

 

では、次回更新をお楽しみに!

 

入社した会社が『当たり』だったかどうかは退職する時に決まる

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前回の私の退職交渉体験談が好評でした。

 

qy1162.hatenablog.com

 

まあ一回辞めると言ったのを撤回して結局辞めるなんてとんでもないやつですよね(笑)

 

でも率直な感想は退職マネジメントがしっかりしている会社だったなということです。

良い会社かどうかは業界や給料、休日日数など個人によって様々な判断軸があると思いますが、その人にとって『当たり』だったかどうかは退職時に分かるように思います。

・辞めたい理由をしっかり聴いてくれるか

・退職以外に方法は無いかを一緒に考えてくれるか

・自分のやりたい事や夢を応援してくれるか

・一緒に働けた事に感謝を伝えてくれるか

・今後も関係が続くような信頼関係があるか

オーソドックスな退職マネジメントのように思うかもしれませんが、これができる上司は少ないのではないでしょうか。

でも、これらの言葉をかける事ができる上司のもとで働けるのは、間違いなく『当たり』の会社です。

在籍できた事に感謝すべきだと思います。

もっと言えば、入社してからの自分の頑張り次第で『当たり』にする確率は高める事ができます。

 

社会人であれば仕事がしんどい思う場面もありますよね。

そんな出来事が続くと会社を辞めたいと考えるようになります。

会社を辞めたい理由にはネガティブなものだけでなく、キャリアアップや専門性の特化など、自分の可能性を広げるためのポジティブなものもあります。

会社を辞めるのであれば、例えそれがどんな理由であろうと一緒に働いた人たちに応援してもらえる人間にならなければなりません。

でもこれって結構難しいんですよね。

最終的には辞めていく人の人間性による部分が大きいからです。

会社を辞める前にやらなければいけない事は『こいつと一緒に働けて良かったな』と思ってもらう事です。

そう思ってくれる人がいて初めて、会社を辞める人間を心から応援して送り出してくれます。

めちゃくちゃ仕事ができるわけではないけど、いつも前向きに一生懸命取り組もうとする人間は愛されるし、それを近くで見てた人たちはきっと背中を押してくれます。

逆に辞めるときに背中を押してくれる人がいる事、またどこかで一緒に働こうと送り出してくれる事、そんな退職マネジメントができる会社は間違いなく『当たり』です。

給料云々の話ではなく、最後まで共に闘ってきたチームメイト大切にしてくれる会社とその仲間たちの存在が、私たちの人生にとってかけがえのない財産になります。

会社を辞めても人間関係は意外と残るものです。

退職して転職すると人間関係は全てリセットされるような気がするかもしれませんが、自分が望めば繋がりは消えませんし、望んでいなくてもどこかで誰かと一緒になる可能性があります。

 

だから、辞めるその日まで全力で働きましょう。

 

何よりもそれが次のステップに進む大きな力となります。

不満を抱えて辞めていく人もそれは同じです。

しっかり自分の役割を全うできる人のほうが、どこへ行っても成功しやすいです。

もし、今あなたが会社を辞める立場であれば、あなたのできる事を最後まで全力でやり遂げましょう。

もし、あなたの仲間が会社を去るのであれば、労いと感謝の言葉をかけて送り出してあげましょう。

 

こればかりは入社する時には見えない事なので、自分自身で組織の中で良い人間関係を作っていく必要があります。

全てのビジネスマンが会社を良い形で辞める事は非常に難しいですが、自分と関わってくれた事が去っていく人にとっての財産になると嬉しいですね。

そしてそれが、将来会社を去る時に自分自身に返ってくるというのが私の考えです。

 

 

 

という前回記事の補足でした。

 

28歳で会社を辞めました。退職を一度撤回し、再び退職交渉をした話。

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3月はは転職や退職が活発になる時期ですね。

私も最初の転職はこの時期でした。

少し昔話をしようと思います。

 

特に将来を考えていなかった学生時代

私は地方の私立大学出身で、在学中はアルバイトに明け暮れる平凡な大学生でした。

成績も下から数えるほうが早く、同級生の友人たちのおかげで卒業できたようなレベルでした。

就職活動には力を入れていたものの、結果的に内定をいただいたのは1社からのみでした。

内定をいただいたのは建設業でそこそこ規模の大きい会社だったこともあり、そこですっぱりと就職活動を止めることを決めました。

学生時代の成績と仕事は別だと考え、社会人生活で少しでも良いスタートを切ろうと思い卒業するまでの間は遊びも控え、資格の勉強に励みました。

私はその会社へ入社し絶対に他の同期の誰よりも偉くなってやろうと、右も左もわからない土地で鼻息荒く仕事に取り組んでいました。

 

入社して1年間は研修生として様々な現場でOJTを受けました。

そして1年間の研修期間を経て、私はとある商業施設のプロジェクトを担当する作業所へ配属となりました。

しかし、その現場所長が陰湿なタイプのパワハラ上司で精神がすり減るような辛い日々が3年ほど続きました。

信頼できる先輩にフォローしてもらえた事もあり、当時は会社を辞めたいと思う気持ちはさほど大きくはありませんでした。

それよりも成長していつか見返してやろうという気持ちのほうが強かったように思います。

そんな矢先、信頼していた先輩社員も現場所長のパワハラに耐えかねて会社を辞めてしまいました。

取り残された私は心が折れかけてしまい、この時に初めて転職サイトに登録しました。

 

 

突然の異動と転職活動

入社5年目に、幸運にも私は別の現場への異動が決まりました。

複合ビルの竣工プロジェクトで私はその作業所へ配属されることとなり、ついにパワハラ上司の支配下から離れることができました。

新しい現場はそれまでとは真逆の環境で、優秀なメンバーの多い中で働くことができ人間としても成長できたと実感しています。

職場としては非常に恵まれた環境ではありましたが、他の大手企業に勤める同級生に比べると私の年収が一番低いことを知り、登録していた転職サイトで本格的に転職活動を始めました。

転職活動では面白いように内定をもらうことができ、私の出身大学では新卒では入れないような企業からもたくさんオファーがありました。

そして悩んだ末に大手メーカーのオファーを承諾することに決めました。

転職エージェントを通じて入社する旨を報告し、いざ退職交渉を行う時がきました。

 

退職交渉は転職活動の中で一番パワーの必要な作業だと思います。

あれだけ会社を辞めようと心に決めたにもかかわらず、なかなか上司に切り出せず時間だけがズルズルと過ぎてしまいました。

報告が遅くなると逆に迷惑をかけてしまうと思い、勇気を振り絞って上長を呼び出し退職の意向を伝えました。

どんな社員だろうと会社からの引き留めは必ずあるもので、私の場合も例外ではありませんでした。

私は根気強く課長や部長と話し、退職することを承諾してもらいました。

 

 

会社を辞める事の恐怖が襲ってきた

退職交渉が終わって2週間が過ぎた頃、私は退職することへの恐怖が日に日に大きくなっていることに気づきました。

恵まれた環境から自ら出て行くこと、新しい職場で上手くやっていけるかという不安など、自分に自信の無かった私はその恐怖に気付かないフリをする事が既にできなくなっていました。

そしてタブーを犯してしまいました。

退職を撤回したいと上司に伝えたのです。

自分勝手な選択にも関わらず、当時のメンバーは今までと全く変わらない態度で私と接してくれました。

自分の居場所があるという事のありがたみを心から感じた瞬間でした。

 

退職を撤回するとなると、内定を承諾していた転職先へも辞退の連絡をしなければなりません。

担当してくれた転職エージェントに辞退の旨を連絡すると、オフィスに来て欲しいと呼び出しをくらいました。

何を言われるか本当に怖くて、震えながらエージェントのいるオフィスを訪ねたのを今でも覚えています。

担当してくれたエージェントとその上司から考えを改めて欲しいという話を2時間ほどされました。

私は変な言い訳をせず、やはり転職できない、本当に申し訳ないの一点張りでその場をやり過ごしました。

決してお互いに気分の良い終わり方ではありませんでした。

内定をいただいた会社にも迷惑をかけてしまったと本当に反省しましたが、今の現場でもう一度頑張ろうと心に決めました。

 

それから1年が過ぎる頃、担当しているプロジェクトの終了の時が刻々と近づいていました。

次はどんな現場に行くのか、どんな人たちと一緒に働くのか期待と不安が入り混じった気持ちでした。

時を同じくして、別の転職サイトで登録していた担当エージェントから総合商社の求人を紹介してもらいました。

私にとっては寝耳に水で、退職撤回以降ぱったりと転職活動をやめていましたが、その企業にエントリーする事にしました。

複数回の面接を経て無事に内定を獲得しました。

提示された給料は今までの1.5倍で福利厚生も申し分なく、日系企業ではトップクラスの待遇でした。

お金の面だけではありませんが、より高いレベルで優秀な人たちと働いてみたいという気持ちが強くなり、今度こそ私は転職する決意を固めました。

 

いざ、2度目の退職交渉

上司と2人きりになるタイミングを見計らっていましたが、またもや言い出す事ができず1ヶ月が過ぎてしまいました。

転職エージェントからも退職交渉はまだ終わらないのかと催促を受ける始末です。

ある日、直属の上司が夜間工事を担当することになり、絶好のタイミングと考えた私は夜間工事中の上司のもとを訪ねました。

オフィスに向かうのに怖くてなかなか足が進まず、会社に着いてから1時間ほど喫煙室にこもって一生懸命セリフを考えていました。

ようやく決心がつき地上49F行きの高層エレベーターに乗りました。

いつもはあんなに長いエレベーターも、この時は一瞬で49Fまで着いてしまいました。

震える手でオフィスのドアノブを回すと鍵がかかっていました。

休憩時間で夕食を食べに行っているようでした。

少しホッとした気持ちもどこかにありましたが、上司が戻ってくるまで会社の周辺を散歩することにしました。

当時の職場は最高に立地がよく、フォーターフロントのビルが立ち並ぶオフィス街でした。

川沿いを歩きベンチに腰をかけてタバコに火をつけ、缶コーヒーを片手に好きだった景色を目に焼き付けていました。

タバコをギリギリまで吸って、どこか吹っ切れた気持ちで再びオフィスへ足を運びました。

 

最初は嘘をつこうと思っていました。

2回目の退職交渉で言い出しにくかったのもありますが、親の介護だったり家業を継ぐ事だったり…

でも正直に言いました。

『一度しかない人生なのでチャレンジしたい』と。

会社には本当に恩を感じていたので、最後まで真摯に向き合いたいと思いましたし、嘘はつけない性格なので正直な気持ちを伝えました。

2回目の退職交渉はタイミングが良かったこともあり、案外すんなりと受け入れてもらえました。

私はその会社を去るその日まで全力で働きました。

 

 

私が転職を勧める理由

当時は凄く若かったなと思います。

一つの出来事に一喜一憂して、視野が狭かったこともあり目の前の事に必死で生きていました。

私の場合、結果的に転職した会社も良いところでしたが、退職の撤回など無駄に周りを巻き込んで迷惑をかけるだけなので本当はやってはいけません。

 

転職したいけど最初の一歩が踏み出せなず、愚痴や不満ばかりが増えている人はサラリーマン時代から本当に多いように感じます。

自分が辞めると周りに迷惑がかかる、給料が下がるかもしれないなど不安は人それぞれです。

会社なんて優秀な人が抜けても案外その穴は埋まるし、意外と上手く回るのが組織です。

今の時代、探せばいくらでも条件の良い求人があるし理想的な働き方ができる企業もたくさんあります。

まずは自分の目で見て、実際に動いて、それでも今の会社が良いと思えば現職に残ればいいし、思い切って転職してみるのも良いと思います。

一つの会社に勤め上げるのは本当にすごい事ですし、そんな我々の先輩たちが今日の日本を創ってきたのだと感謝しなければなりません。

今や時代も変わって転職は当たり前となり、終身雇用で定年まで社会保障を受けられる時代は終わりました。

ひとつ確実に言えるのは、転職するほうが絶対に大変ということです。

新しい環境で人間関係は一からやり直しで、社内ルールを初めから覚えて勤務地や住む場所も変わります。

人間は弱いので楽なほうに流れてしまいがちです。

それでも私が転職を勧める理由は、これからも目まぐるしく変化していく時代に取り残されないよう、常に自分自身が変化していく必要があると考えるからです。

もちろん転職はひとつの手段にしか過ぎません。

出世や職を変える事がゴールではなく、多様な価値観やスキルを身につける事で人間力を磨いていかなければなりません。

もし今、現職の働き方や待遇に少しでも不満があるなら、その違和感を決して見過ごしてはいけません。

あなたの人生を良くできるのはあなただけです。

 

長くなりましたが、私が伝えたいのは勇気を出して飛び込んでみたら案外上手くいくよって事です。

 

私が独立するまでの話はまた近日お話しします。

 

 

製薬メーカーの就職偏差値ランキング

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画像参照:http://team-s.jp/2016-pharm/

 

業界別就職偏差値

※サラリーマン社長の独断と偏見で作成しています。

就職難易度、内定者の学歴、平均年収、実際に働いている方の声を考慮しています。

これは絶対違うよ!というものがあれば教えてください。

より役に立つ情報を発信したいと考えていますので宜しくお願いします。

 

業界別就職偏差値、第10弾は製薬メーカーです。

では、早速見ていきましょう。

 

 

【65】第一三共アステラス製薬エーザイ 

【64】中外製薬武田薬品工業

【63】小野薬品工業大塚製薬

【62】塩野義製薬田辺三菱製薬

【61】ソレイジア・ファーマ、シンバイオ製薬、JT協和発酵キリン大日本住友製薬

【60】そーせいグループ、ノバルティス、サノフィ、ロシュ、ファイザー、メルク

【59】Meiji Seikaファルマ科研製薬生化学工業杏林製薬、ペルチドリーム、

【58】大鵬薬品工業大正製薬、ジャパンワクチン、ツムラ持田製薬参天製薬アンジェスブリストル・マイヤーズ、イーライ・リリー、グラクソ・スミスクライン

【57】帝人ファーマ、旭化成ファーマ富士フィルムファーマ、マルホ、アッヴィ、アストラゼネカ

【56】日本化薬、日本アルコン、JCRファーマ、キッセイ薬品工業キョーリン製薬HD

【55】鳥居薬品あすか製薬日水製薬日本ケミファゼリア新薬、マイラン製薬、大正富山

【54】久光製薬、千住製薬、ロート製薬大幸薬品

【53】日本医広、第一三共エスファ、富士製薬工業、トーアエイヨー

【52】沢井製薬、サンド、エルメッドエーザイ 

【51】鶴原製薬、テバ製薬

【50】二プロ、ダイト、わかもと製薬森下仁丹ビオフェルミン製薬扶桑薬品工業

 

 

 

ランキングはここまでです。

上位は聞き馴染みのある企業が多いと思います。ヒット商品も多く、各企業とも様々な新薬を持っていたりするため人気が高く採用倍率が高いです。学歴フィルターやTOEICスコアなどで足切りされる事もあるようですので、まずはしっかりスタートラインに立つことを意識して準備しましょう。

 

第一三共は大手医薬品メーカーでグローバルに事業を行なっています。新卒を大切に育てる年功序列の典型的な日本企業ですが、近年はグローバル思考で成果主義の給与体系や多様な人材の獲得を行うなど積極的な取り組みを行っています。現状はまだまだ組織の空気感を変えるのは難しいようで、若手社員は上司の顔色を伺いながら働く状態が続いています。

歴史がありブランド力・製品力がある会社であること、若いうちから大きなプロジェクトに携われる可能性が高いことが大きなメリットでしょう。キャリア形成としては自主的に活動しないと社外でアピールできるようなスキルは身につけにくいように感じます。数十年先が読めない業界でもあるので大企業だからといって茹でガエルにならないように自己研鑽すべきです。

30歳年収は700〜800万円と高い水準です。30代半ばで1,000万円を超えますが現状は新卒に有利な給与体系でもあります。今後、外資を意識した制度に上手く移行できるかどうか注目です。

 

アステラス製薬は2005年に山之内製薬と藤沢薬品の合併により発足した企業ですが、ともに100年を超える豊かな歴史を有した会社です。業界の中でも時代の変化に伴い様々な取り組みを積極的に行なっている企業ではありますが、実際に上手く機能しているかは疑問な部分も多いです。

海外での仕事も多く英語ができないとかなり苦しいかもしれません。近年は共同研究が盛んになってきています。社内外での協力や海外チームとの連携が必要な場面も多い事から非常に刺激も多く、若手の成長環境としても優れています。

30歳年収は700〜850万円でMR職の年収は少し高めになります。こちらも業界内では高い水準で、賞与の比率が高く成績も大きく反映されます。住宅を中心とした福利厚生も手厚いため日系企業の中でも恵まれている反面、期待された成績を大きく下回るとグレードも下がる可能性がある点に注意が必要です。

 

エーザイは歴史のある企業ですが、組織として保守的・安定志向な文化があります。一族経営であることからトップダウンで物事が決まり、与えられたタスクを消化するような働き方をするだけの社員も少なくないようです。

社風としては仕事の自由度が高い事が大きな特徴です。目的に対してのアプローチの方法は個人に任される場合が多いため、逆を言えば自分で考えて行動を起こさないと何も始まらない環境といえます。プロセス主義の会社ではありますが、営業だとやはりある程度の数字が出ていないと評価されにくいようです。

30歳年収は650〜700万円ですが、独身者は会社の借り上げマンションに数千円の負担で住めたりするため自由に使えるお金は多いようです。基本的に年功序列であるため、成果給はほんのプラスアルファ程度のようです。

 

中外製薬は抗体医薬品やがん領域の医薬品で国内シェアトップを誇る会社です。医師の処方が必要な「医療用医薬品」に特化しており、薬剤師が調剤する調剤薬局でしか販売されていないため同社の製品を店頭で見かけることは少ないかもしれません。

2002年にスイスのロシュ社と戦略的アライアンスをスタートし外資となっています。ロシュ社の傘下とはいえ、経営が独立しているため実情は良くも悪くも内資の企業文化のようです。海外との仕事も多く最先端の仕事に携われるため、業界内でもキャリア開発を行うには適した環境といえるでしょう。

30歳年収はランクにより異なりますが、650〜800万円あたりになります。仮にステージが同じだと20代でも50代でも給料はほとんど変わりません。課長職になると1,000万円を軽く超える水準となります。年収の高さもさることながら、技術力の高さ・製品開発力という点に魅力がある会社です。

 

武田薬品工業は『アリナミン』に代表されるヒット商品を筆頭に、時代が生み出す『疲れ』に向き合い即効性のある薬品を扱ってきました。日系の製薬メーカーとしては最高峰の企業のひとつであり、近年は急速にグローバル化の意識も進んでいます。

現実で安定志向の社員が多く、定年まで会社にしがみつこうと決めている社員も多いようです。恵まれた環境である事も事実で長く勤めるには良い会社であるといえます。近年は有給取得の向上を目指し、全員が70%以上の消化を義務付けられています。MR職は裁量労働制となっています。

30歳年収は700〜800万円程で日系企業の中でも高水準です。賞与は個人の営業成績がダイレクトに影響し、営業手当や住宅補助など各種手当が手厚いのも大きな特徴です。各個人のスキルや成長を考えると十分すぎる給料がもらえるため、キャリアアップとして他社へチャレンジするような社員は極めて少ないようです。

 

小野薬品工業は新しいタイプのがん治療薬である免疫治療チェックポイント阻害薬の『オプジーポ』を発表し注目を集めました。その他にもニッチな領域を持っていたり幅広い領域での知識を身につけられますが、ジョブローテーションはほとんど期待できないためキャリア開発は個人のやる気次第な部分もあります。

製薬メーカーの中では特にトップダウンが強く体育会系気質の企業文化のようです。古い日本の文化が色濃く残る企業ですが、キャリア採用の枠を広げた事で転換を図ろうとしているようです。企業としては変革の過渡期を迎えており、今後どういった方向に進むかが社員のモチベーションに大きく繋がると思います。

30歳年収は650〜750万円で待遇面も年功序列であり、成績が給与に反映されるところはほとんどありません。逆にプロセスをしっかり評価してくれるため、外資のような環境を求めている人には合わないでしょう。住宅補助などの福利厚生もかなり手厚いです。

 

大塚製薬は『医療関連事業』と『ニュートラシューティカルズ関連事業』の2本の事業を軸としたトータルヘルスケアカンパニーです。ポカリスエットカロリーメイトなど身近な製品でもお馴染みですね。健康食品・飲料事業が強いイメージがありますが、現在は医薬品事業の売り上げが半数以上を占めています。

自由度が高く体育会系の社風です。コンプライアンス意識が高くハラスメント対策を特に厳しく行なっているようですが、窮屈になり過ぎている場面も散見されるようです。営業目標など達成できなくても咎められる事は少ないようで、減給や降格人事なども基本的にはありません。極端な話、仕事ができなくても会社にしがみついている窓際族も一定数います。

30歳年収は650〜750万円程度で、基本給が低く設定されている代わりにボーナスの占める割合が高いのが特徴です。職位はバンド制を採用しており、ステージが上がらない限り大きな昇給は見込めません。目安として係長クラスで800万円、課長クラスで1,000万円とされています。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

製薬メーカーはマッタリ高給のイメージがあると思いますが、基本的には企業規模と部署によります。

医薬品事業は結局はお医者さんに使ってもらえるかどうかで決まるので、個人の営業力よりは製品の強さに大きく左右されます。MR職で活躍する人の特徴としては、人間観察力に優れているという点が見受けられます。実際に病院に営業に行って誰の力が強いのか、決裁権者は誰なのかという事を素早く見抜き営業を行なっている人が優秀な成績を残している場合が多いです。

一昔前はお医者さんに対して過剰な接待を行なっていた時期もあったようですが、今は接待禁止になっている企業がほとんどです。日系企業では特に大手の社員は長く勤める場合がほとんどですが、ある程度会社に魂を売り一生しがみつく覚悟ができないと辛くなってくるかもしれません。

10年後が読めない業界でもあるため、今は上位にいる企業でも先はどうなっているかわかりません。キャリアアップが図りにくい業界のため、常に自己研鑽を怠らずにスキルを磨いていく事が大切です。

 

 では、次回更新をお楽しみに!

 

 

【質問回答4】採用面接はイケメン・美女が有利なのか

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今回はこんな質問をいただきました。

『顔採用と言われている会社もありますが、実際のところ採用面接はイケメンや美人が有利なのですか?』

これから就職活動や転職活動を行う人は気になるところですよね。早速考えていきましょう。

 

私の答えは、『イケメンだからといって内定は出さないけど加点される可能性は高い。また女性の一般職に関しては美人が選ばれやすい』です。

 

顔で決めるなんて公平じゃないと怒りの声も聞こえてきそうですので補足させていただきます。

まず面接する側の立場になって考えた時に、面接官は面接される側の何を見ているでしょうか。

まず人が人を面接する訳ですから、ファーストコンタクトで面接官がその人にどんな印象を持つかが最大のポイントです。面接では最初の4分間で合否が決まるとも言われています。つまり最初に面接官の感じた印象がそのまま合否に直結する可能性が高いという事です。

ある研究では人が与える印象は60%が見た目の印象(清潔さや感じの良さなど)、30%は声や話し方(声の高さや表情、話すスピードなど)、残りの10%は話の内容という結果が出ています。つまりは面接で何を話すかよりも立ち振る舞いを意識したほうが良い結果に繋がりやすいという事です。

ここで本題のイケメン・美女はどうかというと、6割を占める見た目の印象(清潔さや感じの良さ)という点で加点される可能性が高いのです。ただし、いくら見た目が良いからといって無愛想だったり清潔さが無ければ意味がありません。面接という短い時間の中で人間性を掘り下げるのは非常に難しく、実際に印象の良さだけで面接を乗り切っている人も少なくはありません。逆を言えば面接中は一貫性を持って演じきれば、偽りの自分でも通用してしまうという事です。

女性の場合、露骨に顔採用をしているのではないかと言われている企業も多くありますね(某総合商社や某IT企業など)。あってはならない事ですが、一般職ほどその傾向が強いように感じます。表向きは男女の雇用機会の平等が謳われていますが、日本では未だに年収や管理職の数など男性のほうが圧倒的に上回っている状況です。私もサラリーマン時代に顔採用の噂がある企業の女性社員と取引がありましたが、総じて能力が高くて驚いた記憶があります。特に女性は見た目の印象が先行しがちで苦労する場面も多いかもしれませんが、いわゆるキラキラ女子でも見た目以外の何か光るものを面接官はしっかり見極めているのかもしれません。

 

私が伝えたいのは『見た目』は顔の作りだけではないという事です。就職活動においてライバルとなる他の応募者に埋もれない事、いかに自分を売り込むかの自己プロディース能力が大切になってきます。

 

面接が苦手な人は多いと思います。でも見た目をピシッとするだけでも相手に与える印象は大きく変わります。髪型・服装・立ち振る舞いなど、一度鏡を見て自分の姿をしっかり確認してみましょう。分かっているようで案外できてない人も多いものです。イケメン・美女でなくても良い印象を相手に与える事は可能です。明るく爽やかに自信のある態度で、『見た目』をあなたの武器にして面接に臨めば必ず良い結果に繋がります。

 

 

【年収公開シリーズ3】33歳スーパゼネコン(施工管理)の月給・ボーナスを公開します

久しぶりの更新になります。

 

さて、今回も年収公開シリーズです。このシリーズはまだ2回の更新のみですが、やはり他人の年収は気になるのか非常に好評なので第3弾もやります。

第1回と第2回は下記をご参照ください。

 

qy1162.hatenablog.com

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今回は某スーパーゼネコンに勤務する友人に話を聞いてきました。

友人のスペックから見ていきましょう。

 

年齢:33歳

学歴:私立4大卒

専攻:建築

会社:某スーパーゼネコン(新卒入社10年目)

職位:総合職・主任

資格:1級建築施工管理技士、TOEIC730

入社動機:大手ゼネコンという安心感と規模の大きな案件に携われるという魅力があった。他社よりも海外案件が豊富だと感じた。

 

それではスーパーゼネコンの給与を見ていきましょう。

 

基本給:324,500円

時間外手当:148,000円(平均50〜55時間)

その他手当:45,000円

◎月額給与:517,500円

◎賞与:1,784,000(約5.5ヶ月)

◎年収:810万円

 

一般的なサラリーマンと比べてもかなり高待遇ではないでしょうか。ただし、現場の施工管理という事もあり残業時間はやや多めですね。サービス残業はほぼ無いため額面としては大きくなっています。

建設業は基本給が抑えられており残業代で稼ぐ場合が多いですが、これくらいの規模の企業になると基本給もそれなりになります。スーパーゼネコンの給与は20代は横並び、30代に差がつき始める体系が多いように感じます。20代の基本給は年齢×10,000円くらいのイメージですね。彼は社交的で割と早い段階で主任クラスにもなっているので、今後も順調に出世していくと思われます。

 

スーパーゼネコンは社員の数も多く、全国・海外に散らばるため全然知らない同期も多いようです。近年は人手不足の影響もあり中途採用も積極的に行なっているようです。東京オリンピックの影響もあり職人が捕まらず工期が遅れ、現場にしわ寄せが来ているというのが最近苦労しているところだそうです。ある程度現場を任されると休みでも夜中でも平気で電話がかかってくるので気が休まらない部分もあるようでした。

逆にスーパーゼネコンのパワーも他社に比べ圧倒的で、本当に困った時や緊急トラブル時などはサブコンや下請け業者に声を掛けたら夜中でも一瞬で集まってくれるようです。このあたりは持ちつ持たれつでやっていて凄いところですね。

 

これから建設業・ゼネコンを目指す人に大切な事は何か聞いたところ、迷わず『コミュニケーション能力』と答えてくれました。補足すると、物事を筋道を立てて説明できる能力が大切だそうです。オーナーへの説明や下請け会社への指示などの機会が多々あるため、その橋渡し役として正確かつ簡潔にアウトプットできる能力が求められます。

建設業は名刺交換の多い職業と言われるだけあり、様々な人と関わって仕事をする代表例です。社交的であるに越した事はないですが、実際そうでない人もたくさんいます。謙虚で一生懸命やっている人間が現場の職人に可愛がってもらったり、結果的に上手く仕事を回せている傾向があるので、そういった広い意味での『コミュニケーション能力』や『人間力』を磨いていくと良いとの事でした。

 

建設業は3Kと言われる過酷な労働環境をイメージする方も多いと思いますが、必ずしもそうではないと知っていただければと思います。特に彼の在籍しているようなスーパーゼネコンは建設業の中でもいち早く働き方改革に取り組み始めており、今後は更に業界・企業のイメージは良くなっていくと考えています。現状は拘束時間が長くなったり、勤務体系が不規則になる事もありますが、時代に合った働き方や取り組みを積極的に取り入れて、更に長い歴史を作っていく企業になってほしいと思いました。