【年収公開シリーズ3】33歳スーパゼネコン(施工管理)の月給・ボーナスを公開します
久しぶりの更新になります。
さて、今回も年収公開シリーズです。このシリーズはまだ2回の更新のみですが、やはり他人の年収は気になるのか非常に好評なので第3弾もやります。
第1回と第2回は下記をご参照ください。
今回は某スーパーゼネコンに勤務する友人に話を聞いてきました。
友人のスペックから見ていきましょう。
年齢:33歳
学歴:私立4大卒
専攻:建築
会社:某スーパーゼネコン(新卒入社10年目)
職位:総合職・主任
資格:1級建築施工管理技士、TOEIC730
入社動機:大手ゼネコンという安心感と規模の大きな案件に携われるという魅力があった。他社よりも海外案件が豊富だと感じた。
それではスーパーゼネコンの給与を見ていきましょう。
基本給:324,500円
時間外手当:148,000円(平均50〜55時間)
その他手当:45,000円
◎月額給与:517,500円
◎賞与:1,784,000(約5.5ヶ月)
◎年収:810万円
一般的なサラリーマンと比べてもかなり高待遇ではないでしょうか。ただし、現場の施工管理という事もあり残業時間はやや多めですね。サービス残業はほぼ無いため額面としては大きくなっています。
建設業は基本給が抑えられており残業代で稼ぐ場合が多いですが、これくらいの規模の企業になると基本給もそれなりになります。スーパーゼネコンの給与は20代は横並び、30代に差がつき始める体系が多いように感じます。20代の基本給は年齢×10,000円くらいのイメージですね。彼は社交的で割と早い段階で主任クラスにもなっているので、今後も順調に出世していくと思われます。
スーパーゼネコンは社員の数も多く、全国・海外に散らばるため全然知らない同期も多いようです。近年は人手不足の影響もあり中途採用も積極的に行なっているようです。東京オリンピックの影響もあり職人が捕まらず工期が遅れ、現場にしわ寄せが来ているというのが最近苦労しているところだそうです。ある程度現場を任されると休みでも夜中でも平気で電話がかかってくるので気が休まらない部分もあるようでした。
逆にスーパーゼネコンのパワーも他社に比べ圧倒的で、本当に困った時や緊急トラブル時などはサブコンや下請け業者に声を掛けたら夜中でも一瞬で集まってくれるようです。このあたりは持ちつ持たれつでやっていて凄いところですね。
これから建設業・ゼネコンを目指す人に大切な事は何か聞いたところ、迷わず『コミュニケーション能力』と答えてくれました。補足すると、物事を筋道を立てて説明できる能力が大切だそうです。オーナーへの説明や下請け会社への指示などの機会が多々あるため、その橋渡し役として正確かつ簡潔にアウトプットできる能力が求められます。
建設業は名刺交換の多い職業と言われるだけあり、様々な人と関わって仕事をする代表例です。社交的であるに越した事はないですが、実際そうでない人もたくさんいます。謙虚で一生懸命やっている人間が現場の職人に可愛がってもらったり、結果的に上手く仕事を回せている傾向があるので、そういった広い意味での『コミュニケーション能力』や『人間力』を磨いていくと良いとの事でした。
建設業は3Kと言われる過酷な労働環境をイメージする方も多いと思いますが、必ずしもそうではないと知っていただければと思います。特に彼の在籍しているようなスーパーゼネコンは建設業の中でもいち早く働き方改革に取り組み始めており、今後は更に業界・企業のイメージは良くなっていくと考えています。現状は拘束時間が長くなったり、勤務体系が不規則になる事もありますが、時代に合った働き方や取り組みを積極的に取り入れて、更に長い歴史を作っていく企業になってほしいと思いました。