不動産業界(デベロッパー)の就職偏差値ランキング
業界別就職偏差値
※サラリーマン社長の独断と偏見で作成しています。
就職難易度、内定者の学歴、平均年収、実際に働いている方の声を考慮しています。
これは絶対違うよ!というものがあれば教えてください。
より役に立つ情報を発信したいと考えていますので宜しくお願いします。
さて、業界別就職偏差値の第2弾です。
今回は不動産業界(デベロッパー)の就職偏差値を見ていきましょう。
【73】三井不動産
【72】
【71】
【70】三菱地所
【69】
【68】
【67】東急不動産
【66】住友不動産、東京建物
【65】
【63】森ビル、野村不動産、ヒューリック
【62】ダイビル、NTT都市開発、三井不動産レジデンシャル
【60】伊藤忠都市開発、第一ビルディング、日本土地建物、オープンハウス、ランドビジネス
【59】三井不動産ビルマネジメント、三菱地所ビルマネジメント、
【58】ザイマックス、オリックス不動産
【57】三菱地所プロパティマネジメント、三井不動産住宅リース、大成有楽不動産、阪急不動産
【56】大林新星和不動産
【55】清水総合開発
なんといっても不動産業界の双璧をなす三井不動産と三菱地所の存在感が凄いですね。
どちらも日系最高峰の企業であることは間違いないでしょう。
まずは業界ナンバーワンの三井不動産。
主に日本橋エリアの再開発を行なっているデベロッパーで、COREDO室町や東京ミッドタウンは成功例として有名です。三井プレミアムアウトレットを代表する商業施設が有名ですが、賃貸・分譲・マネジメントなど非常にバランスの良い収益構造となっているため安定して利益を出せている事が一番の強みですね。2020年の東京オリンピックのゴールドパートナーにも選ばれています。
人の三井と呼ばれるだけあり、選考も人物重視なところが見受けられます。社員の出身大学はほとんどが早慶以上、入社できればどこの大学でも就職上位に入ります。学歴不問で勝ち組の企業で間違いありません。総合商社より入社するのは難しいと思います。
面接では自分のこれまでの人生でどういった考えのもとどういった選択をしてきたか、しっかり答えられるようにした方が良いでしょう。近年の適性検査ではTAL(タル)を導入しているようです。
社員の特徴としては学生時代に体育会に所属していた方が多く、真摯なスポーツマンの印象ですね。デベロッパーの中でも自社愛が強い人が多く、誇りを持って仕事をしている印象を受けます。上下関係がはっきりしており、新卒・中途関係なく横のつながりを大事にしている体育会気質の会社です。
年功序列でパフォーマンスが反映されにくい給与制度であるものの、総合職は20代後半で年収1,000万円に到達する高水準です。賞与も安定して8ヶ月以上支給されており、福利厚生・その他手当を見ても充実しているため待遇面で不満を持つ人はほとんどいないようです。転職市場でも特に日系企業でこれだけの好条件で働ける会社はほぼ無いので、何かやりたい事がないは限り定年まで働き続ける人がほとんどです。グループ子会社が多く出向が当たり前のようにありますが、給与体系は同社の水準のままですので安心してください。
三井不動産と双璧をなすのが、三菱地所。
おそらく就職難易度だけなら最難関でしょう。私の同級生は三井不動産と三菱地所からW内定をもらい、三菱地所に入社しました。
圧倒的なブランド力と高年収・ホワイトの代名詞のような企業です。丸の内の大家さんとも言われており、アクアシティお台場や横浜のランドマークプラザ、関西ではグランフロント大阪など国内の大きなプロジェクトでも有名です。オフィス賃貸を中心に業績は好調で海外進出も他社より頭一つ出ている印象です。
三井不動産に比べ社員は堅実な方が多いと言われていますが決して根暗なわけではなく、学業もスポーツも両方こなしてきたようなスーパーマンのような方たちです。さすが三菱といったところで皆さん紳士ですね。私の体感ではイメージよりも体育会出身者が多かったように思います。とにかく狭き門をくぐり抜けてきた方々なので何か光るものを持っていらっしゃいます。
選考自体は一般的なものが多いですが、三井不動産と同様にパーソナルな部分をかなり深掘りされます。これはデベロッパー以外でも言えることですが、企業が何を求めているか把握した上で自分がどのポジショニングで勝負していくかが大切です。
30歳年収は900万円を超えてきます。三井不動産に比べ若いうちの年収は抑えられているようですが、役職が上がるごとにさらに大きくベースアップしていくため生涯年収としては三菱地所に軍配が上がります。
時点で東急不動産、住友不動産、東京建物と並びます。
東急不動産は鉄道系のデベロッパーで多角展開しているという特徴があります。都心部のタウンマネジメントを強みとしており、渋谷地区・銀座地区を中心に都内の一等地に確たる開発エリアを有しています。
大手デベロッパーはどうしても三井不動産と三菱地所が注目されがちですが、東急不動産の社員もかなり優秀な方が多いです。少数精鋭で若いうちから裁量のある仕事を任せてもらえるため成長環境としては充実しているのではないでしょうか。
30歳で年収800万円程で財閥系デベロッパーに比べると多少劣りますが、一般的には高い水準と言えるでしょう。昇給は年功序列です。
住友不動産はその圧倒的営業力を支えるように社員は総じてイケイケな印象です。成果主義の社風があり、同期間でも実力によって給料にかなり差があるようです。ほとんど個人の営業力にかかっており、売れる営業は稼げるし売れない営業は居場所がなくなります。業界でも人の流動性が極めて高い会社です。
営業は昇級のない年俸制で販売した戸数に応じてインセンティブが出る仕組みになっています。実際に報奨金と呼ばれるインセンティブをもらえる社員は全営業の約半数と言われており、家庭があって安定した収入を得たい人には向かないと思います。
技術職の採用は若干数で、ほとんどが中途採用の経験者です。施工管理経験者を募集しているので、ゼネコンやサブコン出身の方は有利です。
東京建物はビル事業・住宅事業を中心とする収益構造で、大手町タワーや中野セントラルパークが実績として有名です。住友不動産とは真逆で若いうちは横並びで昇給していきます。かなり業務量が多いと言われており、毎日のように夜の23時頃まで仕事をしている社員も一部いるようです。若手のうちからマネジメントに関わる仕事にも携われますが、デベロッパー以外で汎用的に役に立つスキルは身につきにくいと思われます。他の大手企業と比較しても20代の給料の伸び率が良く、30歳で800万円がひとつの目安になります。若手社員は今風な人が多く、体育会のガツガツした印象はあまり受けませんでした。
さらに森トラスト、新日鐵興和不動産、森ビル、野村不動産、ヒューリックと続きます。
この辺りは不動産業界の中でもニッチなところを攻めてます。
森トラストは品川エリア・虎ノ門エリア・仙台エリアを中心にオフィスやホテル、レジデンス事業を展開するデベロッパーです。トラストシティやトラストタワーと名前のつく建物で有名ですね。
オーナー企業でトップダウン式の文化があり、堅実に収益基盤を拡大させています。部署によって大きく業務量が異なり、きっかり定時で帰れる部署と残業に追われる部署とはっきり別れます。
30歳での年収は650〜700万円程度で基本的には横並びの給与体系です。30代からは給与の伸びが緩やかになり、役職に就くまでは大きなベースアップがありません。他のデベロッパーに比べると給与設定は若干低いようです。
森ビルはあの有名な六本木ヒルズをはじめ、表参道ヒルズや虎ノ門ヒルズなどハイブランドなビル事業に強みを持っています。◯◯ヒルズは大体森ビルの実績で、主要エリアのランドマークとなるビルを複数所有しているため就活生からの人気が高いのも特徴です。
ワークライフで考えると断然森ビルですかね。ただしデベロッパーは基本的に開発が激務となるため、比較的ワークライフバランスの取れている森ビルといえどそれは例外ではないため注意が必要です。
30歳で700万円前後の年収となり、デベロッパーではそこまで高水準ではありません。こちらも役職に就くタイミングで大きくベースが上がります。
野村不動産は『プラウド』を中心としたマンションデベロッパーです。他のデベロッパーがオフィスビルや商業施設に強みを持つ中、同社は住宅部門が営業収益の6割程度をあげています。その社風は野村の名に恥じないゴリゴリ体育会系です。野村證券からの天下りの歴史があった事もあり、上下関係に厳しく上司・先輩の言う事は絶対という野村イズムがしっかり受け継がれているようです。
裁量労働制を採用しており長時間労働が常態化していた事から、従業員が鬱になったり体調を壊したりという事態が続いていた事も問題となっていました。ここ数年は改善の兆しも見えてきており、仕事の効率化に対する会社全体の意識が変わってきたようです。
30歳での年収は900万円を超える高水準で業績連動の賞与がかなりの割合を占めています。総合職であれば課長代理1,000万円の年収には誰でも到達できると言われています。
そして私の注目はヒューリックです。中堅デベロッパーという事もあり就職偏差値としては低く設定されていますが、平均年収の高さからこのランキングに上げました。近年同社の役員はみずほ銀行の天下り先となっている事もあり、様々なところで銀行色を感じるところがあります。
ヒューリックは銀座に所有する物件の数が日本一で、近年の銀座エリアの地価の上昇に伴い収益が上昇し続けています。この流れが数年は続くと予想していますので、従業員の年収もまだまだ上昇トレンドにあると考えています。
ここまで上位デベロッパーを紹介してきましたが、ランキング下位の企業だからといって内定の難易度は決して低くないと認識しておいてください。
早慶レベルの学歴でも普通に全滅があり得るのがこの業界です。
その理由は採用人数の少なさにあります。
デベロッパー自体が非常に狭い業界でもあるので当然ではありますが、転勤の少なさや年収の高さ、都市開発という規模の大きな仕事に携われるという点から非常に人気のある業界です。
激戦区ではありますが人柄を重視する業界でもあるので、ひたすら何かに打ち込んだ経験だったりリーダーシップを発揮した経験があるひとは学歴に自信がなくても大逆転できる可能性は十分にあります。
技術職の採用はかなり少ないです。三井不動産なんかは毎年高専の生徒を採用してますね。技術職でデベロッパーを狙うかたはキャリア採用枠を検討するのもありですね。
こんなものもありました。
三井:日本橋のおてんば娘。お調子者だけど、立ち回りは上手。鹿島君が好き///最近MS建設君も構ってあげることに
三菱:丸の内のお嬢様。金銭感覚のズレは異常だが、資産豊富で痒くもない。手頃な大成君が丸の内担当。しかし黒い噂も。。
住友:新宿の体育会系娘。元気溌剌活発健康。競争大好き肉食系女子
東急:鉄道会社の娘。イケイケで少しギャルっぽいが、実は道玄坂のお嬢。リゾート好き。
東建:旧財閥のお嬢様。頭取の言う事なら多少無茶しても頑張る健気な子。難しい事はまだ苦手
野村:証券会社の娘。イケイケなのに実は怖がりで、危険は冒さない子。やる気は高い
森ビル:森一族森兄の娘。異常妄想家かと思いきや、夢を形にする行動力ある子。ただ借金まみれ貴族
森トラスト:森一族森弟の娘。兄の娘と違い、現実的な子。けどやはり森一族、着実に貯めたお金で冒険予定
レジ:日本橋の次女。長女よりもお調子者だが、姉と比較されて実はコンプレックスの塊
NTT都市:旧国営通信でアキバ系の娘。公務員体質のような子で喪女。最近は変わろうとしている
ダイ:海運会社の娘。大阪出身とは思えないほど堅い子。地味子ちゃん
日土:銀行頭取の娘。あまり表に出ない小さな子。最近は大きな友達と一緒が好き。ただその存在感は薄め
安田:旧財閥の次女。とてもおっとりした子。ぼーっとしてることが多いが、たまに動く
産経:巨大メディアの娘。特殊な感性で、芸術性に富んだ子。古着が好き
オープン:最近出てきた独立系。とてもガツガツしている体育会だが、気合と根性がある肉食系女子。学歴はさほどでもないが、努力の量はだれにも負けない
不動産業界(デベロッパー)まとめ
- 三井不動産、三菱地所が圧倒的
- ランキング下位の企業でも就職難易度が高いので全滅もあり得る(業界を絞らない事!)
- 基本的に転勤が少ない(海外事業部や出向を除く)
- 内定者の学歴は高いが、最終的には人物重視の採用をする企業が多い
- 元は激務な業界だったが、近年は残業規制などで働き方が変わってきている
いかがでしたでしょうか。
全ての企業に触れることができなかったので、さらに詳しく実情を知りたい企業があればどしどし連絡をください。
上位デベロッパーは、いわゆる勝ち組企業です。
その分倍率も高いですが、リスクヘッジをしつつチャレンジしてほしい業界です。
では、次回更新をお楽しみに。