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【質問回答2】大手企業とベンチャー企業どちらを目指すべきか

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今回の質問は『大手企業』と『ベンチャー企業』どちらに入るべきかという内容です。

 

結論からいいますね。私の考えは『学歴・能力に自信がないなら大手企業に入社すべき、高学歴・能力の高さに自信があるならベンチャー企業に入社すべき』です。

 

高学歴じゃないと大手企業には入れないんじゃないの?という質問が飛んできそうですが、確かに学歴フィルターは存在しており特に新卒採用は高学歴のほうが有利とされているのも事実です。就職偏差値上位の企業ほど採用実績は難関大学ばかりですが、偏差値の高くない大学でも内定をもらえる可能性は大いにあります。

どうして高学歴や体育会出身者のほうが企業に採用されやすいのかを考えると、まずは企業側のメリットとして学生時代に努力してきた事が肩書きとしてあるため採用リスクが低い事です。よく考えたら当然ですよね。学生時代に全然勉強してこなかった人よりも将来を見据えてしっかり勉強してきた人のほうが入社してからも頑張ってくれそうだと思いますよね。学生時代にスポーツに打ち込んで目標に向かってコミットする能力が養われて、チームプレーができてリーダーシップを発揮できる人のほうが会社にメリットありそうですよね。

高学歴のほうが就職活動に強い理由はこれだけではありません。難関大学の学生ほど情報収集能力に長けており、早い段階から就職活動に向けた準備を行なっているためです。また大手企業にもOBが多いことから、そのコネクションと採用実績のある大学のほうが企業も失敗のリスクが低いと考えるためです。学歴に自信がない人はこの事をまず真摯に受け止めなければなりません。

さらに言うと、高学歴の学生ほど学外の活動で面白い経験をしているパターンが多いです。例えば在学中に企業しましたとか、英語の訛りの違いを知りたくてアメリカの様々な州で違いを感じてきましたとか、医学部だけど司法試験にも受かりましたとか、筋トレにハマってボディメイクの大会で優勝しましたとか、話を聞いてみたいなという経験をしてる人が沢山います。逆に言えば、学歴に自信がない人たちはこういった部分で面白い経験をしてアピールする必要があります。大学は自分の好きな事を好きなだけ学べる場所で、やりたい事をいくらでもできる環境で、その中で色々なアクセサリー(知識や経験)を身につける場所だと思います。就職活動は沢山アクセサリー(知識や経験)をジャラジャラ身につけてきた学生のほうがやっぱり輝いているし採用したくなるよねと思うわけです。

 

 

話が脱線しましたが、なぜ高学歴の人がベンチャー企業に行って欲しいかというと、大手企業は『組織に仕事がつく』環境で収益構造もしっかり基盤ができており役割分担が決まっています。言ってしまえば誰でも仕事が回せてしまうのです。逆にベンチャー企業は『人に仕事がつく』ため、その人が1から10までの仕事を遂行しなければなりません。能力が高くなければ仕事は回せませんし、まず仕事も回ってきません。ここに大きな違いがあります。現実問題、高学歴の人のほうがやはり能力が高いケースが多く、大手企業の誰でもできる仕事をやるよりはベンチャーで新しい技術やノウハウを構築し将来の日本のために働いてほしいと思うのです。

逆に学歴に自信がない人こそ大手企業を目指すべきです。どうせ誰でもできるような仕事を中小企業でやるくらいなら大手企業で少しでも高い給料を貰った方がいいはずです。しかし有名企業は採用倍率も高いことから、どうせ私は良い大学じゃないしと受ける前から諦めてエントリーすらしない人がかなり多くいます。断言します、学歴が低いからこそチャレンジすべきです。ただし、それ相応の準備が必要です。学歴や能力に自信がないからこそ努力してなくてはいけません。入社してからも努力を続けてください、続けるだけで色々な方向へ可能性も広がります。

では、低学歴だけど能力には自信があるからベンチャーに行きたいという人はどうでしょうか。あくまで私の意見ですが、新卒のカードは大手企業に使う事をお勧めします。仮に入社したベンチャーで失敗した場合に大手企業へ移る事が難しくなるためです。大手企業出身という事がマイナスに働くことは少ないと思いますので、まずは大手企業での選考に勝ち残る事を目指しましょう。

 

 

 

回答は以上です。

能力と一言にいっても様々ですが、自信がある人は将来起業するという選択肢もあると思います。そんな人も一度は民間企業で働いてみる事をお勧めしています。できればベンチャーと大手の両方を見てほしいです。起業に関しては私の経験を踏まえながら解説したいと思いますので、また質問があった際に回答させていただきたいと思います。

では、次回もよろしくお願いします。