サラリーマン社長がキャリアを科学する

様々な業界のリアルな声や年収、就職・転職に関する情報を更新していきます

製紙・印刷メーカーの就職偏差ランキング

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画像参照:http://www.print-on.jp/doujin/comic/paper/irojoshitsu/irojoshitsu.htm

 

業界別就職偏差値

※サラリーマン社長の独断と偏見で作成しています。

就職難易度、内定者の学歴、平均年収、実際に働いている方の声を考慮しています。

これは絶対違うよ!というものがあれば教えてください。

より役に立つ情報を発信したいと考えていますので宜しくお願いします。

 

業界別就職偏差値、第9弾は製紙・印刷メーカーです。

 

【62】王子製紙

【61】

【60】日本製紙

【59】レンゴー

【58】

【57】リンテック

【56】日本紙パルプ商事

【55】三菱製紙凸版印刷大日本印刷

【54】ザ・パック、特種東海製紙大王製紙

【53】新生紙パルプ商事北越紀州製紙巴川製紙所、フジシールインターナショナル、日本写真印刷共同印刷図書印刷

【52】中越パルプ工業ダイナパック

【51】トーモク日本トーカンパッケージ三島製紙

【50】トッパン・ファームズ、亜細亜印刷

【45】東罐興業、岡山製紙、三浦印刷、阿波製紙、共立印刷、スーパーバッグ、朝日印刷、昭和パックス、ハビック、大石産業、イムラ封筒、小林紙工

 

 

 

ランキングを見ていただきましたが、先に言っておくとこの業界は斜陽産業であり将来性はあまり期待できません。

年収も決して高い水準ではなく右肩下がり傾向です。就職難易度は総じて低いため全体的な偏差値も低めに設定しました。

それを踏まえたうえで解説していきます。

 

業界的には苦しい製紙・印刷メーカー

まずトップは王子製紙です。同社が強いというよりは他が苦しい状態というのが大きいです。

歴史と伝統のある古い会社で、中身も年功序列・保守的な体質です。合併吸収を繰り返してきたこともあり働いている社員には多様性があるものの、会社自体が新しい事にチャレンジするようなモチベーションがないため化学反応は生まれていません。働き方に関しては意識改革を行おうとしているようです。そもそもそんなに激務でもなく休みは取りやすいですが、工場勤務になると3交代でシフトの都合上連休が取りにくいようです。

30歳年収は500〜550万円と高い水準とは言えません。特に若いうちはかなり年収が低く、今後の業界の縮小を考えると伸び代もさらに小さくなると予想されます。

 

日本製紙も古くからの企業で、体質も古い日本企業そのものです。何か新しいことを始めようと言った雰囲気もパワーも無いのが現状のようです。逆に新卒には行動力があって様々なことを開拓していける人材を求めているようですが、業界的に向かい風の中どんな経営方針に切り替えていくのかが重要になります。

こちらも年収は高くなく30歳で500〜550万円程度となります。業界ではトップクラスである事に変わりはないのですが、賞与は業績連動であるために今後はこの水準よりも下がっていくと考えられます。

 

レンゴーは段ボールを初めて世に送り出したパッケージ・インダストリー企業です。業界内では比較的新しい事にチャレンジできる環境が整っており、会社がやろうとしている事が明確であるため仕事に取り組みやすいと言われています。

こちらも古く歴史のある企業であるため年功序列で堅実な風土があり、残業はかなり多いです。特に営業は拘束時間が長いため勤務地によってはプライベートが皆無という事もあるようです。

年収は30歳で500〜600万円程度となり、営業は少し高くなります。基本的に年功序列で出世していくため、課長クラスで800万円というラインにはほとんどの人が到達できるようです。

 

 

 

発展途上国での戦略が鍵

最初に述べましたように時代の流れとしてペーパーレス化が進んでおり、業界の将来性が見えない事が一番の問題です。

ただし、紙が完全に無くなることはなく、特殊紙や梱包などは今後発展途上国でも伸びてくると思われます。保守的な企業が多いこの業界で海外を含め他社と競争していくパワーがあるかどうかは疑問ですが、前に進まなければ未来が見えないのが現実問題です。

原料高により製品の値上げを余儀なくされるのか、国内の市場は成熟しており他国に比べて海外進出が出遅れている状況でどういった戦略で開拓していくのか、今後も生き残っていくために製紙・印刷業界は大きな局面を迎えています。

次回もよろしくお願いします。

 

 

日用品・化粧品メーカーの就職偏差値ランキング

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画像参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%96%E7%B2%A7%E5%93%81

 

業界別就職偏差値

※サラリーマン社長の独断と偏見で作成しています。

就職難易度、内定者の学歴、平均年収、実際に働いている方の声を考慮しています。

これは絶対違うよ!というものがあれば教えてください。

より役に立つ情報を発信したいと考えていますので宜しくお願いします。

 

業界別就職偏差値、第8弾は日用品・化粧品メーカーです。

 

【70】P&Gジャパン

【69】

【68】

【67】

【66】ユニリーバ・ジャパン

【65】花王

【64】ユニ・チャームジョンソン・エンド・ジョンソン

【63】資生堂、日本ロレアル

【62】三菱鉛筆

【61】ELGC、ライオン、コクヨ

【60】LVMH、マンダム、ツムラ、コーセー

【59】パイロットコーポレーション

【58】ポーラ・オルビスHD

【57】カネボウアース製薬

【56】小林製薬ロート製薬エステー、ミルボン

【55】ホーユー、サンスター、B&Cラボラトリーズ、ノエビア

【54】メナード、イトーキ、キングジム

【53】ファンケル、ウエラジャパン、レック

【52】白元アース、ウテナ

【51】アルビオン、中野製薬、アイビー化粧品

【50】タカラベルモント、マリークヮントコスメチックスジャパン、SONOKO、大日本除虫薬、クラシエ薬品、ナリス化粧品、牛乳石鹸共進社

【45】再春館製薬所、IDA、アリミノシャンソン化粧品、クオレ、ソーマ化粧品、ディーエイチシーピジョン

 

 

総合力No.1は圧倒的

堂々のNo.1はプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)です。オーソドックスな外資系企業であり完全実力主義の世界です。大企業ではありますが風通しの良さがあり、充実した教育制度と若手のうちから裁量のある仕事ができる環境があります。絶対に新卒で入るべき会社で、ビジネスパーソンとして否が応でも成長できると断言できます。

外資らしく業務量と責任も大きいですが働き方はかなり自由度が高く、フレックスや在宅勤務も可能で特に子育てをしながら働く社員に魅力的な制度が揃っていると感じます。時間に縛られず自分のペースで仕事ができますが、もちろん自らの業務はしっかりと消化していかなければなりません。

待遇は非常によく人の流動性が高いのも大きな特徴です。年俸制をとっており、新卒で入社すると500万スタートと高い水準です。逆に中途採用の場合でも新卒と同等の職位からスタートとなり、500〜700万円程度の年俸となります。若いうちの給料の伸びが素晴らしく、30歳年収は700〜1,000万円とメーカーではトップクラスの水準です。非常にコンペティティブであるため、上司の評価と仕事の成果がかなり年俸に反映されます。30歳を過ぎると昇給が鈍化し、昇進しないと首を切られる可能性も高くなります。このあたりも外資らしくUp or Outの文化があるため注意が必要です。

 

外資が頭一つ抜き出ている印象

続いても外資系のユニリーバ・ジャパンがランクインしました。こちらはプロセス主義の社風で評価制度がしっかりしており、グローバルに活躍できる環境が整っています。そういった背景からもメーカーの中では多様性や自由度の高さに非常に寛容な会社で、海外志向の強い方にはお勧めの企業です。

仕事の自由度は高いですが与えられる業務量はそれ以上に多いので、しっかり自分でコントロールしながらバランスを取っていく必要があります。部署や担当業務によりますが、残業は月50〜80時間程度と言われています。仕事のできる社員に仕事が集まる傾向があるようです。

毎年の昇給はないものの職位(同社ではワークレベルWLと呼ばれています)が上がるタイミングで大きくペースアップします。30歳年収は600〜900万円程度で、この時点でアシスタントマネージャー・マネージャーになれるかどうかで大きく年収が変わってきます。中途入社は前職の年収がベースになるため注意が必要です。

 

次は日系の化粧品メーカーではトップの花王がランクインしています。日本企業らしくとにかく堅実で真面目な社風で、社員も穏やかでロジカルな考え方をする人が多い印象です。

特定の部署を除いてワークライフバランスは非常に取りやすく、定時も17時と早いので文字通りアフターファイブが充実しています。特に男性社員にも育児休暇を積極的に取らせたりと時代に沿った取り組みも見うけられます。ただし業務量もそれなりにあるためメリハリをつけた働き方が必要です。

給与体系は年功序列であり新卒に有利な仕組みになっています。30歳年収は600〜750万円でメーカーでは高水準といえます。40歳前後で課長クラスまで昇進すれば年収1,000万円を超えてきます。

 

続いてはユニ・チャームです。オーナー企業であるためトップダウンが強く、社風は体育会系で古い体質が未だに残っている会社でもあります。

意思決定のスピードは大企業のわりには早く、良くも悪くも仕事で求められる水準が高いようです。そのため良い仕事をしようとする人ほど残業時間が増える傾向があり、プライベートの時間を犠牲にしている印象があります。逆に効率よく仕事ができる人はある程度自由度も高いですが、業務量もそれなりにあるので注意が必要です。

30歳年収は550〜650万円で課長クラスになると900万円を超えてきます。平均年収も800万を軽く超えてくるのでメーカーとしては高水準でしょう。給与体系も完全に年功序列なので、能力が高い社員とそうでない社員でも同年代だとほとんど差がつきません。

 

次も外資系のジョンソン・エンド・ジョンソンがランクインしました。同社はクレドを導入しコーポレートガバナンスの向上に成果を挙げようとしている企業のひとつです。ポテンシャルの高い社員ややる気のある社員にどんどんチャンスを与える風土があり、そこでしっかり結果を残せる人は若くして責任あるポジションについています。

営業と管理部門によって大きく勤務スタイルが異なりますが、基本的にハードワークであるという認識をしておくべきでしょう。個人の裁量で働ける仕組みは整っているのでスケジュールの調整はしやすいですが、仕事のクオリティを高めようとすると残業や休日出勤をしないと到底消化できないようです。

労働裁量制をとっており給与体系は少し特殊で、ベースの給与にインセンティブが乗っかってくる形になります。このインセンティブが非常に大きなウエイトを占めており、100%達成で200万円が基準となります。逆に難関販売予算の70%を下回るとインセンティブがゼロになるようです。何かと新卒のほうが有利な会社であるため、中途入社を検討している方はある程度セールスの自信がないと厳しいかもしれません。

 

圧倒的女性人気を誇る化粧品メーカーの待遇は?

次は化粧品メーカー大手の資生堂です。CMでもよく見かけるようにブランド力抜群の企業で圧倒的に女性に人気の高い企業です。もちろん女性社員の採用が非常に多く、管理職についてマネジメントしている女性も他社よりはかなり多いです。社内託児所や育児休暇・時短勤務などの制度を先駆けて導入し、女性のライブイベントによる退職者が少ないのも大きな特徴です。

企業風土としては非常に保守的ではありましたが、近年は外からの血を取り入れグローバル経営体制へ移行し大きく社員の意識改革が進められています。残業規制や有休消化も義務付けられているためワークライフバランスは取りやすいと言われています。

給与体系も年功序列から成果型へ移行しつつあり、ボーナスの占める割合が高いです。30歳年収は550〜600万円ですが、近年は業績が良いため右肩上がりです。課長クラスで1,000万円を超えてきます。

 

続いては日本ロレアルです。同社はフランスの一流企業でアメリカ系の外資とは雰囲気が大きく違います。フランス本社からのトップダウンで本社言うことは絶対です。自分の意見をしっかり持つことが大事で多様な価値観や考え方を求める文化がありますが、実際には反映されることは少ないようです。女性社員も多く人の入れ替わりは非常に激しいです。(合わない人はすぐに辞めてしまう)

フレックスでコアタイムさえ守ればかなり自由度の高い働き方ができます。さすがフランスの企業という事もありバケーションはしっかり取れます。むしろ本社の人間が長い休暇を取るのでその期間は休みも取りやすいしプレッシャーも少ないようです。

給与体系の特徴としてはベース給与に大きく左右されるという点と外資の割にインセンティブが多くないという点です。毎年の昇給額も小さいため役職が上がるタイミングでしか大きなペースアップは見込めません。30歳年収は550〜650万円程度となります。

 

 

 

今回はここまでです。

こうして見ると上位は外資が非常に多いですね。

それぞれのメーカーで雰囲気が全然違うのでOB訪問をするなりして、実際に働く人の声を聞くのも良いかもしれません。合う合わないが必ず出てきます。

また、女性に人気の業界でもあるので女性の管理職登用率も高いです。コミュニケーション能力が高い人のほうが上手くやっていけると思います。

新卒で入るならP&Gを狙ってみることをおすすめします。

 

 

 

日用品・化粧品メーカーまとめ

  1. P&Gが年収・成長環境を考慮すると一番おすすめ(新卒の場合)
  2. 女性社員の割合が高い
  3. コミュニケーション能力が求められる
  4. 採用倍率が高いので他の業界と併願すること
  5. OB訪問をして雰囲気の合いそうな会社を選ぶこと(会社でかなり色が違うので早期退職に繋がりかねない) 

 

 

いかがでしたでしょうか。

化粧品業界は華やかなイメージがありますよね。

実際に働いている方、特に女性は綺麗で輝いている方が多いですね。

男女とも長く勤める事ができる企業が多いですので、入社して何がしたいのかしっかり整理して選考に臨みましょう。

また次回もよろしくお願いします。

 

 

鉄鋼・非鉄金属メーカーの就職偏差値ランキング

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画像参照:https://www.newsweekjapan.jp/headlines/business/2018/03/208981.php

 

業界別就職偏差値

※サラリーマン社長の独断と偏見で作成しています。

就職難易度、内定者の学歴、平均年収、実際に働いている方の声を考慮しています。

これは絶対違うよ!というものがあれば教えてください。

より役に立つ情報を発信したいと考えていますので宜しくお願いします。

 

業界別就職偏差値、第7弾鉄鋼・非鉄金属メーカーです。

 

【65】住友電気工業

【64】JX金属

【63】新日鐵住金

【62】住友金属鉱山JFEスチール

【61】三菱マテリアル

【60】

【59】三井金属鉱業古河電気工業

【58】日本発条DOWA HD、カナレ電気、古河機械金属

【57】神戸製鋼所日本軽金属HD、フジクラ東洋製罐、三和HD、大同特殊鋼

【56】日立金属、SUMCOリョービ山陽特殊製鋼

【55】アサヒHD、UACJ、大紀アルミニウム、丸一鋼管、愛知製鋼、大和工業、東洋鋼鈑栗本鐵工所横河ブリッジ

【54】日新製鋼三菱製鋼、文化シャッター

【53】タツタ電線、昭和電線HD、東京特殊電線、沖電線、共英製鋼リンナイノーリツ淀川製鋼所日鉄住金鋼管中央発條

【52】大阪チタニウムテクノロジーズ、日本伸銅合同製鐵、大阪製鐵、岡部、川田テクノロジーズ

【51】アーレスティ、平川ヒューテック、オーナンバ、アサカ理研日本冶金工業、東京鐵鋼、不二サッシ、コロナ、新日本電工大阪チタニウムテクノロジーズ

【50】エヌアイシ・オートテック、日本精鉱、三ツ星、東邦チタニウム、FCM

【45】東邦亜鉛、JMACS、中外鉱業、東邦金属、JMC、エス・サイエンス、丸順

 

 

トップは伝統のある老舗企業

まずはトップに輝いた住友電気工業です。住友電工明治30年創業の歴史ある企業で、連結売上高は3兆円を超える大企業です。住友財閥の中核を担う企業であることもあり大阪市北浜の住友ビルに本社を構え、採用大学も京大・阪大などの関西の大学を中心に非常に学歴が高いのも特徴です。

良くも悪くも古い体質の企業と言われており、完全なトップダウン型の年功序列と言えます。給与も同期とほぼ横並びで、30歳での年収は600〜650万円とねります。若いうちの基本給は標準評価で年齢×10,000円程度で、賞与は他の電線業界との兼ね合いもあり年間4.5〜4.8ヶ月とメーカーでは高い水準とは言えません。40代課長クラス年収1,000万円までは年功序列でほとんどの人が到達できると言われており、その後は運と実力が必要になります。出世にはTOEICが必要ですが、出来レースな側面もあるため上司が引き上げてくれるかどうかにかかっています。

同社は大きく分けて5つの事業部に分かれており、最初に配属された事業部からの異動はまずありません。自動車部品に携わりたくて入社した人がアジアのどこかの国で地中送電線の施工管理を行うような可能性もあり、配属リスクが非常に高いといえます。部署にもよりますが少なからず残業が多く風通しが悪いという話もありますので、その辺の認識も必要です。

現状ワイヤーハーネス頼みの収益構造となっているため、今後利益の薄い部門をどういった戦略で伸ばしていくかが非常に大切になってきます。

 

JX金属はJXTGグループの中核を担う非鉄金属企業であり、銅を中心とするグローバル資源・素材カンパニーです。

こちらも創業110年を超える古い企業であり、仕事の進め方もトップダウン年功序列の雰囲気があります。ワークライフバランスが取りづらいところもあるようですが、近年は残業規制が進んでおり40時間を超える残業は基本的には無くなってきています。部署によっては有給も取りにくいため、今後働き方の面でどう改善されるか注目です。

非鉄金属業界の中ではトップクラスの年収で30歳で600〜700万円ほどです。基本的に横並びで昇給していくため、若いうちは同期ではほとんど差がつきません。係長クラスで750万円〜、課長クラスで900万円〜程度となり、このあまりまでは誰でも到達できるレベルと言われています。

 

新日鐵住金は日本最大手の鉄鋼メーカー(高炉メーカー)であり、エンジニアリング事業や化学事業など5つの事業を有する新日鐵住金グループの中核企業です。

八幡製鉄所を源流とした書類文化があり、非常に官僚的・保守的な社風です。学歴も高く派閥も存在し、社内の政治力が高い人間が上に立っている印象です。逆に高卒の現場職ではハラスメントが横行していた時代もあり、トンカチでヘルメットを叩かれる事も日常茶飯事という話もありました。高卒・大卒に共通して採用時にストレス耐性の高さを見られているようで、体育会出身者は採用に有利に働くようです。

トップダウン式の企業である事は言うまでもなく、体育会系で指揮・命令系統がはっきりとしています。勤務地が都市部から離れている場合が多く、地方勤務に耐えられる人、現場の雰囲気に適合できる人でないと務まらない可能性がある事を認識しておく必要があります。高度経済成長を支えてきた産業であり、その頃の社員も多く残っている事から残業を厭わないという雰囲気があるのも事実です。プライベートに多くの時間を割けないという覚悟も必要です。

日本のメーカーでは給料は高水準であり、30歳年収は650〜750万円ほどです。若いうちは残業代が占める割合も大きいですが、管理職になるタイミングで大幅にベースアップが期待できます。それまでは横並びで昇給していきますが、人事考課の適正感はあまり感じられず上司との関係性が最も重要になります。

 

資源開発は財閥系に強みか

住友金属鉱山住友財閥の『新居浜4社』のひとつであり、住友の源流として現在もグループで大きな存在です。

会社規模の割には新卒の採用人数が少なく平均年齢は高めで、平均年収も必然的に高めとなっている点に注意です。逆にいえば少数精鋭で若いうちから裁量のある仕事を任せられる場合もあるので、特に現場は大きなプロジェクトを回している感覚を得られる事からも非常にやりがいのある環境です。

ここ数年で働き方も大きく変わってきていますが、まだまだワークライフバランスが取りづらく改善の余地があります。社内の雰囲気としては風通しの良い部署が多く、若手の意見も積極的に取り入れる文化がありますのでモチベーションの高い社員が多いのも特徴です。

30歳での年収は550〜600万円で人事考課で大きな差は出ません。高卒入社でもほぼ同等の給与ベースのためある高卒で入社できればある意味勝ちかもしれません。もちろん役職に就くには大卒のほうが有利です。

 

JFEスチールは社名のとおり、独自性や機能性の高い"鉄"を製造し世界中にタイムリーに提供している会社です。

2002年に川崎製鉄(川鉄)と日本鋼管(NKK)の2社が株式移転により経営統合した沿革があります。役員の多くは旧川鉄出身者で、どちらかといえば旧川鉄の企業文化が未だに残っている印象です。

こちらもトップダウン式の企業であり、仕事のスピード感という点ではあまり期待できません。しかし、近年の人材不足の影響もあり若手のうちから裁量のこ大きな仕事を任せられる傾向があります。

会社として定時退社制度や年休消化制度を取り入れるなど働き方改革に関わる意識は見られますが、現状は実態が伴わない改革と言われており、結果サービス産業が横行する原因になりかねないと懸念されています。特に技術職で入社する場合はある程度の残業を覚悟する必要があります。

年収は業界では高水準で、30歳年収は550〜650万円で総合職の給与ベースが高く設定されています。鉄鋼業界自体が下降トレンドのため業績連動で大幅な年収アップは見込めませんが、比較的安定している会社ではあります。役職に就くタイミングで大きくベースが上がります。

 

三菱マテリアル三菱グループの大手非鉄金属メーカーで、伸銅品で国内シェアトップの企業です。

M&Aを繰り返してきた会社である事から、グループ会社・子会社の管理まで目が行き届いていないというシーンも散見されています。カンパニー制を採っていますが未だに事業部間の隔たりが大きいのも事実で、配属リスクを考慮する必要があります。大卒は幹部候補生として入社します。学歴は高めで東大・東工大・早稲田・慶応等の派閥があるようです。

ワークライフバランスも部署により大きく異なり、残業時間が10〜70時間とかなりの差があります。有給の取得は積極的に行うよう推奨されており、工場などの現場を除いては休みを取りやすい環境でもあります。

30歳年収は500〜600万円で三菱グループとしては低いですが、家賃補助が月10万円まで出るなど福利厚生を中心に手厚くなっています。40歳課長クラスで900万円程度の年収になり、高卒でも管理職になるチャンスが大いにあります。

 

 

今回の解説はここまでです。

鉄鋼・非鉄金属メーカーを目指すならばこの辺りの企業はチャレンジしましょう。

 

 

鉄鋼・非鉄金属メーカーまとめ

  1. 古くからの企業が多く圧倒的に年功序列トップダウンの企業が多い
  2. 働き方改革で改善はしているものの未だに残業体質が残っている事が多い
  3. 1人あたりの業務量が多く若手のうちから裁量の大きな仕事が回ってきやすい
  4. 若いうちの年収は高くなく管理職までは横並び
  5. 他業界に比べ高卒の管理職が割合が高い

 

 いかがでしたでしょうか。

泥臭いイメージのある業界かもしれませんが、若いうちから大きなプロジェクトを動かせる可能性のある魅力的な業界でもあります。

革新的な技術や戦略を期待できる業界ではありませんが、比較的安定志向の方が揃っています。

縮小傾向ではありますが今後企業がどういった形で事業を多角化し生き残っていくかが鍵になります。

 

次回もよろしくお願いします。

 

 

 

食品・飲料メーカーの就職偏差値ランキング

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画像参照:https://matome.naver.jp/odai/2135832942110160101/2135832975710200403

 

業界別就職偏差値

※サラリーマン社長の独断と偏見で作成しています。

就職難易度、内定者の学歴、平均年収、実際に働いている方の声を考慮しています。

これは絶対違うよ!というものがあれば教えてください。

より役に立つ情報を発信したいと考えていますので宜しくお願いします。

 

2019年最初の更新です!

業界別就職偏差値、第6弾は食品・飲料メーカーです。

  

【67】サントリーHD

【66】日本たばこ産業(JT)、味の素

【65】キリンビール

【64】アサヒビール、明治

【63】サッポロビール

【62】日清製粉グループ本社キッコーマン日清食品

【61】日本コカ・コーラ江崎グリコ日本ハム

【60】ネスレ日本

【59】不二製油、森永製菓、カルピス、マルハニチロ

【58】カルビーカゴメ三井製糖、ヤクルト

【57】森永乳業ハウス食品グループ本社昭和産業

【56】日本製粉J-オイルミルズエバラ食品

【55】日清オイリオグループ

【54】ニチレイ理研ビタミン、ロッテ

【53】雪印メグミルク伊藤ハム日本食品化工和光堂、オエノン、永谷園アサヒ飲料丸美屋食品工業、ダイドードリンコ

【52】プリマハム丸大食品、宝HD、日本甜菜製糖、塩水港精糖、明星食品六甲バターヤマザキナビスコ伊藤園、ケンコーマヨネーズ、日東富士製粉、太陽化学、佐藤食品工業キーコーヒー

【51】コカコーラ・イースト(ウエスト)ジャパン、キューピー、東洋水産、日本配合飼料、ミツカン山崎製パン、協同飼料、エスビー食品フレンテ北海道コカ・コーラボトリング中村屋キューサイ

【50】亀田製菓フジッコ米久、フィードワン、日東ベスト、アリアケジャパン、ポッカサッポロフード&ビバレッジ、丸善食品工業、フジパン、いなば食品、石井食品

【45】ブルボン、エスフーズオハヨー乳業サントリービバレッジサービス、加ト吉、ブルボン、ダイショー、雪印種苗不二家はごろもフーズロック・フィールドタカナシ乳業ローマイヤ、林産業、日和産業、シノブフーズ、柿安本店、なとり、あじかん、井村屋グループ、滝沢ハム、ピックルスコーポレーション日本食研

 

 

 

上位は激戦必至の人気就職先

トップに輝いたのはサントリーホールディングスです。

飲料品を中心とした食品メーカーで誰もが名前を知っている企業のひとつです。知名度の高さからも採用倍率200倍を超える人気就職先です。

企業文化としては仕事に対して挑戦的な雰囲気はありますが、評価制度は大きくは差がつかない日系の文化が根付いています。

飲料メーカーということもあり飲み会が多いのも特徴。意外と飲めない人も多いようですが、飲めたほうが社内的には得をするという声も散見されます。

給与面と福利厚生はメーカーでも高水準であり、30歳での年収は700〜750万円程度となります。

 

日本たばこ産業(JT)は、国内たばこの製造を独占していることからも安定性の高い会社と言えます。

日本のたばこはブランド力も高く、同社は国内の流通基盤を抑えている事からも圧倒的優位性を誇っていますが、それゆえに今後の事業成長の展望が見えない点もあります。

ワークライフバランスという点では非常に恵まれており、一部の場所を除いては非常に時代に合った働き方がなされています。サービス残業という言葉には無縁です。

時代の変化によりタバコの消費自体が減少傾向にある昨今、年収の大きな上昇(特に賞与額)は期待できないかもしれません。それでも30歳で650〜750万円ほどの高水準です。

 

続いてはご存知、味の素です。

最近は働き方改革についての様々な取り組みをメディアにもアピールしていますね。しかし内情はまだまだ古い体質が残っており、いわゆる年功序列の保守的な会社です。

少数精鋭とまでは言いませんが、少ない採用枠に応募者が殺到するため、新卒の採用倍率は200倍を超える人気企業です。面接回数も多くOB訪問は必須と言われているため内定をもらうのは大変ですが、自信のある学生はチャレンジしてほしいです。

上記のとおり働き方改革を進めている会社であるため、比較的ワークライフバランスは取りやすい環境と言えます。一部の部署では在宅勤務が可能であったり、フレキシブルな働き方が可能です。一方でまだまだ浸透していない部署があるのも現実ですので今後に期待です。

業務量から考えると給与水準は非常に高く、30歳年収は650〜750万円、30代後半課長職で1,000万円に到達します。

 

気になるビールメーカーのランキングは

キリンビールはかつての日本企業特有のドメスティックな経営方針から徐々に改革が進み、現在では外部の血を多く取り入れ立て直しを図っています。(特に外資やコンサル出身者が増加)

また営業職とその他の部門により働き方が大きく異なっています。営業職は飲料メーカーという事もあり、顧客との接待でお酒への耐性がある程度必要になります。多部署よりも拘束時間が長くなる事に注意してください。

2018年は第3のビールである本麒麟が大ヒットしました。2019年は各社とも本麒麟包囲網を敷くと予想される中、同社は早くも本麒麟をリニューアルし2019年を戦うと発表するなど非常に注目が集まっています。ビールの消費は減少傾向にありますが、消費者としては高いクオリティで単価の安い第3のビールを飲める事は嬉しいですね。

近年は給与制度が変わり成果主義に変わろうとしていますが、まだまだこれからという印象です。営業職とその他事務職では給与に大きく差があり、30歳年収は600〜800万円と広いレンジになります。

 

アサヒビールキリンビール同様キャリア採用の人材が多く体育会系な雰囲気があります。その分新卒と中途の垣根は少ないですが、チャレンジ精神の強い企業文化で社員間の競争もある程度覚悟が必要です。

かつて日本で一番売れているビールと名を馳せたアサヒスーパードライも、2017年には年間1億箱を割り込むなどビール業界が下降トレンドに入っているのも事実です。そんな状況を打開すべく、2019年はアサヒビールの樽生を取り扱っている店舗に555mlジョッキを採用させるなどの取り組みを行なっており、再びスーパードライが復活できるのかに期待がかかっています。

飲料メーカーの宿命かもしれませんが、アサヒビールも営業職の負担が圧倒的に大きくなります。顧客の接待はもちろんですが、社内の飲み会もキリンビールよりは多い印象ですのでプライベートを優先する方には向かないかもしれません。(その他内勤部門は繁忙期以外は基本マッタリです)

こちらも営業職の給与水準が高く600〜800万円のレンジになります。30代後半管理職で1,000万円に到達すると言われています。

 

明治は学生からの人気企業のひとつで、事務系総合職の倍率は2,750倍という規格外の数字を出した事でも話題になりました。(事務系総合職の内定者数4人に対して約11,000人の応募)

トップダウン式の昔ながらの企業ではありますが、明治製菓明治乳業経営統合を経て企業体質を変えようとしているようです。どちらかといえば安定的・保守的な人材が多い事もあり、まだまだ従業員へは浸透していないようです。

ワークライフバランスは部署により大きく異なりますが、事務系はマッタリ、営業は接待が多い、製造・技術はシフト制で3交代や夜間勤務があるため融通が利きにくい部分もあります。

30歳年収は600〜700万円とメーカーでは高い水準で、借り上げ社宅制度で家賃を7〜8割負担してくれたりするので手元に残るお金も多いようです。

 

サッポロビールはビール自体の消費が減少傾向で業界的には逆風の中、黒ラベルの売り上げが非常に好調のためこのランキングにしました。また高価格帯のビールが軒並み不調の中でも金のヱビスは非常に検討しており、同社のブランディング戦略や他者との差別化がこの結果を招いていると考えられます。

サッポロ黒ラベルは俳優の妻夫木さんが様々な分野で活躍している方と対談するCMがウケて、特に20〜30代の層に人気があるようです。台本がなく3〜4時間本気で対談して編集しているそうなので面白いですよね。

同社は業界4位の大手ビールメーカーで、上位3社と比較してチャレンジ精神のある社風があります。働きやすさや社員のモチベーション、風通しの良さは業界随一とも言われており、若手の成長としては非常に良い環境と言えます。

食品メーカーの中でも働き方改革への取り組みが進んでおりプライベートの調整はしやすい環境ですが、やはり営業職はそれなりに激務です。ただし取り組みへの意識は全社的にみられるため今後に期待できます。

平均年収は大手ビールメーカー3社には劣り30歳で550〜650万円程度となります。積極的に新しい事にチャレンジする同社は、先行きが心配される食品業界でも非常に楽しみな企業のひとつです。

 

お馴染みの食品メーカーも未だに人気健在

日清製粉グループ本社は創業100年を超える老舗企業で堅実・保守的な企業文化ではありますが、シェアの高さや技術力の高さも抜きん出ており、食品への安全管理意識が非常に高い会社です。

仕事への裁量やスピード感はあまり期待できませんが、1人あたりの業務量は非常に多いため上位の企業に比べワークライフバランスが取りにくい環境ではあります。中堅の社員ほどその傾向が大きく見られます。こちらも営業職の接待は多く土日を犠牲にする事も多いため、家族がいると大変な部分も多いかもしれません。

近年は業績が安定している事もあり賞与額が安定しています。30歳年収は600〜700万円となります。メーカーとしては高い水準ですが、一部サービス残業が多い部署もあるため、この水準をどう考えるかは人によります。

 

キッコーマンは創業者の先見の明により長らく続いてきた老舗企業で、極めて安定志向の強いトップダウン式の企業文化です。その社風から社員も穏やかな人が多いですが、食品業界では早くから海外進出を果たした経緯もあり割と海外志向が強い社員が多いのも特徴です。

ワークライフバランスの取りやすさ、福利厚生の手厚さなども含め非常に働きやすい環境が整っているようです。直属の上司によっては残業を強いられる場合もあるようですが、近年は有給消化率の向上など会社をあげての取り組みが見られます。

30歳での年収は550〜650万円で業務量を考慮すると多いほうではないでしょうか。こちらもやはり事務職より営業職の年収が高い傾向にあります。飲料メーカーに比べ接待は少ないようです。

 

カップヌードルでお馴染みの日清食品は業界のパイオニア的存在で、保守的な食品メーカーが多い中チャレンジ精神の強い企業である事が大きな特徴です。社員もアグレッシブな方が多く、体育会系の雰囲気があります。

部署よる差が大きいですが残業の多い部署、有給が取りにくい部署があるようです。1人あたりの業務量が多いと言われており、仕事を処理しきれないまま休日を迎えるという人もまだまだ多いのが現状のようです。

30歳年収は550〜650万円で賞与の割合が高く近年は安定して年6ヶ月+業績賞与が支給されています。

 

日本コカ・コーラ外資という事もあり他の食品メーカーと企業風土が大きく異なります。

まずほとんどの社員が中途入社となります。新卒採用は数年に一度、若干名のみ。プレイヤーとして働いているのは30〜40代の即戦力で採用された中途社員で、最初の頃は同社特有のマーケティングプログラムを学ぶことになります。社員自体もマーケティング出身者が多く非常に優秀な人が多いため、日系企業に比べ非常に仕事のスピード感があります。

成績の悪い社員に対してリストラを行うなどUP or OUTの文化もあり個人主義の会社ではありますが、クリスマスに家族をディズニーランドへ招待するイベントがあるなど社員と家族を大切にする文化もあります。

かつては不夜城呼ばれるほど激務だったようですが、今では仕事をコントロールできれば定時退社や有給取得も可能なようです。ただし、ある程度のパフォーマンスを出すには残業も必要なようです。

給与制度はジョブグレード制をとっており、任される職務のグレードで年俸が決まる仕組みになっています。Assistant:650万円〜、Manager:800万円〜、Senior Manager:1,000万円〜、Director:1,200万円〜程度となっておりプラスαでインセンティブがあります。毎年の昇級は無く会社業績も反映されるため、同じグレードでも年間数十万円の差が発生します。新卒で入社する会社ではないですね。

 

江崎グリコは「おいしさと健康」が理念の非常に一般知名度の高い企業です。

近年はヒット商品こそ少ないもののそのブランド力は未だに健在で、長年のヒット商品に頼った収益構造になっています。

オーナー企業であるため大企業の割にはアットホームな雰囲気がありますが、創業者一族の決定権が強すぎるあまり仕事が前に進まないという場面もしばしばあるようです。

近年はワークライフバランスに注力しておりフレックスやテレワーク制度で業務の効率化を図るとともに、有給取得も評価の一部に入るなど会社をあげての取り組みを行なっているようです。

30歳での年収は550〜650万円程度ですが、昇格するごとに大きくベースアップがあるので、上司との関係は良好にある程度成果を出し続ける必要があります。

 

日本ハムはハム・ソーセージの製造から始まった食品メーカーで、食肉用・加工食品・乳製品など様々な分野でヒット商品を出しています。

企業文化としてはどちらかといえば体育会系ですが、近年はコンプライアンス意識も強いためハラスメントとは無縁です。

事業部ごとに分かれており、配属先によって全く仕事も雰囲気も異なるためギャップが生じる可能性があります。

30歳年収は550〜650万円となり主任クラスになると700万円を超えてきます。賞与額の変動も比較的少ないようです。

 

 

 

ここまで食品メーカーのランキングを見ていただきましたが、この業界での就職を目指すならこの辺りまでの企業にチャレンジしてみましょう。

食品メーカー自体がマッタリ高給である事が多いため、仕事量に対する報酬が高い傾向があります。特にこれまでに紹介した上位の企業はその傾向が強いようです。

消費者向けの商品を取り扱っているためブランドイメージも高く、知名度も高いことから採用倍率は高くなります。

しっかり対策をして熱意を持って選考に臨みましょう。

 

 

 

食品・飲料メーカーまとめ

  1. 業界的に仕事はマッタリ、年収は業務量の割に高め
  2. 営業職(特に飲料メーカー)は接待が多い
  3. 消費者向けの商品を取り扱っているため一般的な知名度が高く採用倍率も高い
  4. ブランドイメージが重要なファクターであり保守的・安定志向な企業文化である事が多い
  5. 今後は消費そのものが減少すると考えられるため既存商品への依存からの脱却が重要

 

  

いかがでしたでしょうか。

普通に生活していたら一度は目にした事ある企業が多いですね。長らく続いてきた企業が多く、各社のブランド力は日本さらには海外でも絶大です。したがって企業ブランドへの風評被害や食品の安全衛生に問題があると一気に信用を失うリスクもあります。

国内での消費が減少傾向にある中どういった戦略で生き残っていくか、時代と消費者のニーズに合わせて変化していく事ができる企業が強いでしょう。

 

では、次回更新をお楽しみに。

 

 

 

自動車・輸送機メーカーの就職偏差値ランキング

 

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画像参照:https://matome.naver.jp/odai/2143538419323297801

 

 

業界別就職偏差値

※サラリーマン社長の独断と偏見で作成しています。

就職難易度、内定者の学歴、平均年収、実際に働いている方の声を考慮しています。

これは絶対違うよ!というものがあれば教えてください。

より役に立つ情報を発信したいと考えていますので宜しくお願いします。

 

業界別就職偏差値、第5弾は自動車・輸送機メーカーです。

 

【68】トヨタ自動車

【67】

【66】デンソー

【65】本田技研工業

【64】住友電気工業豊田自動織機

【63】シマノブリジストン

【62】アイシン精機川崎重工

【61】日産自動車

【60】

【59】ヤマハ発動機ジェイテクト

【58】富士重工業ダイハツ工業日野自動車住友ゴム工業、NOK、日本精工

【57】マツダ三菱自動車小糸製作所

【56】トヨタ車体いすゞ自動車トヨタ紡織

【55】東海理化、スズキ、ボッシュNTN新明和工業

【54】三井造船横浜ゴム、テイエステック、カルソニックカンセイトヨタ合成、曙ブレーキ工業、ショーワ、ニチユ三菱フォークリフト、ジャムコ

【53】スタンレー電気、ケーヒン、ジーテクト、トピー工業、愛三工業、椿本チエイン、エイチワン、プレス工業ユタカ技研八千代工業、IJTテクノロジーHD、バンドー化学日鍛バルブ

【52】タカタ、東海理化電機製作所、川西工業、ユニプレス、日信工業、エフ・シー・シー、武蔵精密工業、大豊工業、名村造船所、シロキ工業、日本車輌製造極東開発工業、西川ゴム工業、大同メタル工業、鬼怒川ゴム工業、村上開明堂、ダイハツディーゼルニチリン三ツ星ベルト、ニッタ、アイメタルテクノロジー

【51】日産車体フタバ産業、ミツバ、タチエス、エクセディ、日本精機、エフテック、ヨロズ、ユーシン、三桜工業、今仙電機製作所、太平洋工業、富士機工、フコク、自動車部品工業、日本ラヂエーター製造、ティラド、ミクニ、ファルテック、サノヤスHD、TBK、ユニバンス、安永

【50】ハイレックスコーポレーション、ダイキョーニシカワ、日本プラスト、日本電産トーソク、オカモト、GMB、近畿車輛

【45】KYB、佐世保重工業

 

 

まずは世界のTOYOTA

トヨタと聞いて日本では知らない人はいない程の知名度と企業規模、合コン人気や家族への安心感などまさに総合力抜群の人気業です。

入社さえできればその社会的地位の高さと将来性から、安定志向の人には理想的な企業であることは間違いないでしょう。

ただし年収は管理職になるまで決して高いわけではなく、等級ごとに段階的に上がっていきます。

30歳で750万円程、40歳課長クラスで1,200万円を超える水準となります。

メーカー別シェアではトヨタの一人勝ち状態で、自動運転化が進む昨今、2020年を目処に高速道路での自動運転技術を高速道路に搭載する事を発表するなど好調をキープしています。

懸念があるとすれば、人生の大半の時間を愛知県豊田市で過ごさなければならないという事ですね。実際にそれが理由で辞めてしまった方の話もよく聞きます。

 

自動車上位と自動車部品上位が並ぶ

デンソーは国内最大の自動車部品メーカーであり、世界2位のトヨタ系列筆頭格の企業です。

自社で車両用半導体を生産するほか、ハイブリッドなどの環境技術、自動ブレーキなどの技術力が高いのも強みです。

メーカーでも上位の年収が期待でき、30歳で650〜750万円程度となります。

トヨタ同様年功序列の会社ではありますが、グループで唯一トヨタ出身の社長を受け入れておらず独立色が強いもの特徴です。

部署によっては残業が多いところもありますがきっちり支給され、ワークライフバランスも良く休暇もしっかり取れます。

私はトヨタよりデンソーに行きたいですね。

 

本田技研工業は2輪車で世界シェア断トツトップ、国内では軽自動車やミニバンが好調で、北米に加え近年は中国の成長が著しい自動車メーカーです。

私も学生時代はホンダのバイクに乗っていました。

一番の魅力はワークライフバランスの良さだと断言できます。有給の取得率もほぼ100%と言われており、残業も30時間までと徹底されています。

給与面ではトヨタには劣るものの、30歳で650万円程度でメーカーでは高水準であります。

自動車メーカーへ入社するならばトヨタ・ホンダの2択でしょう。

 

住友電気工業は業種が非鉄金属になりますが、もはやワイヤーハーネスが主力であるため仮にランクインさせました。

後日、非鉄金属業界のランキングも作成しますが、自動車部品という視点で見た時に住友電気工業はこの位置だと考えます。

古い体質の企業であるため基本的に年功序列、課長職年収1,000万円までは大卒総合職であれば高確率で到達できるレベルです。

主に5つの分野で事業を多角化しており、最初に配属された部門から他の部門へ異動になる事はほとんどないため非常に運の要素が強くなります。

近年は特に自動車部門が稼ぎ頭であることから、残業の許容度も部門によって変わってくるようです。

賞与額は他の電線メーカーとの兼ね合いで、自動車関連メーカーに比べると低くなります。

 

豊田自動織機トヨタグループの源流で、フォークリフトや自動車部品を主力としています、

メーカーでよくデンソーと比較されますが、

年収では、デンソー>豊田自動織機

激務度では、デンソー>>豊田自動織機 という印象です。

近年は業績が良いため賞与にも反映されていますが、残業もそれなりにあります。

こちらも本田技研工業同様有休消化率が100%とされており、非常に連休が取りやすい雰囲気もあります。

また製造業の中でも海外赴任や海外出張の機会が多い企業であり、海外志向の強い方にはおすすめです。

30歳で650〜700万円程度の年収で、評価基準は中途社員よりも新卒が有利なシステムとなっています。

 

ニッチな分野も技術力の高さで大きな世界シェア誇る企業がランクイン

シマノは釣り具と自転車(ブレーキ・変速機)のメーカーですが、業種が輸送機器とされているのでランキングさせています。

世界では圧倒的なブランド力を有する企業であり、高収益で財務体質も極めて良好と言われています。

本社は大阪府堺市に位置しており立地こそいまひとつですが、近年は工場やオフィス棟を建て替えまくりかなり綺麗になっており、食堂も安くて美味しいと評判です。

独身寮・家族寮も堺市内にどんどん建てて格安で住めたり、自転車通勤をすると特別手当がもらえるなど従業員満足度の高い会社です。

製造業では高収入な部類に入り、30歳で600〜650万程です。独身寮には外車やSUVが並びます。

残業も非常に少ないのでプライベートの時間を大切にしたい人やアウトドアが好きな人にはチャレンジしてほしい企業です。

 

ブリヂストンはタイヤ世界首位でグローバル企業の代表格です。

近年は働き方改革で残業時間規制を行なっていますが、残業の多い企業体質はなかなか変わっていないのが実情のようです。

部署によっては裁量労働制を採用しており、時間ではなく仕事量で働いているという意識が浸透している様子です。今後はワークライフバランスの改善も期待できる会社です。

年収は上位メーカーに比べると多少劣り、30歳で550〜650万円となります。

 

アイシン精機トヨタ系自動車部品大手でATは世界シェアトップです。

若手でも海外勤務や仕事を任せる社風であり、20代の成長環境としても良い環境があります。

有給取得率も高いのが特徴ですが、仕事が多いにも関わらず無理してでも休まないといけないという声もあります。特に繁忙期は仕事を上手くコントロールする必要があります。

年収は豊田自動織機より若干下がり、30歳での年収は550〜650万円あたりとなります。

 

川崎重工シマノ同様、業種が輸送機器となっているためランクインさせました。

総合重機の大手で、鉄道車両や航空機分野、大型二輪、中型ガスタービン、建設用油圧機器などが代表的な事業で幅広く手掛けています。

自らの所属するカンパニー・ビジネスユニットの営業成績によって賞与が変動するため、望まないカンパニーへ配属になるとモチベーションを保つのが難しいかもしれません。

また上位の企業に比べ、ワークライフバランスは取りにくいように感じます。カンパニーによってはサービス残業もあるのが現状です。

30歳時点の年収は500〜600万円です。

 

 

入社するのであればこの辺りまでの企業がボーダーラインですね。

こう見るとトヨタ系列の強さがわかります。

ただし系列のメーカーはトヨタ本体頼みな部分もあるため今後は注意が必要です。(デンソーは除く)

逆にホンダと日産系の部品メーカーは少し弱い印象です。特に中位・下位の企業になると国内需要に影響されやすくなります。

トヨタ・ホンダ・日産は学歴も高く上位の部品メーカーよりも人気がありますね。

ほとんどは年功序列であり評価は横並びである事、本社や工場の所在地での生活になる事をしっかり理解した上で入社したください。企業によっては海外で働くチャンスも十分にある業界です。

 

 

自動車・輸送機メーカーまとめ

  1. 自動車メーカーに入社するならばトヨタもしくはホンダ(入れるならトヨタ)
  2. 自動車部品メーカーに入社するならばトヨタ御三家(入れるならデンソー)
  3. 基本的に年功序列で若いうちの基本給が抑えられているが管理職になると伸びる
  4. 上位企業はワークライフバランスが取れているが、勤務地と配属リスクに関しては考慮が必要
  5. 安定志向の人向けの業界(若いうちから稼ぎたい、裁量のある仕事をしたい、海外志向が強いなどの人には向かない)

 

 

今日はここまでです。

自動車メーカーは一般的な知名度も高く人気があるため採用倍率も高くなります。

採用人数も多いため高学歴でなくてもチャンスはありますが、それなりのスキルと対策が必要です。

もっと詳しく解説してほしい企業があれば質問受け付けます。

 

 また次回もよろしくお願いします。

 

 

 

重工業・工作機械メーカーの就職偏差値ランキング

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画像参照:http://itm.news2u.net/items/output/125510/1/

 

業界別就職偏差値

※サラリーマン社長の独断と偏見で作成しています。

就職難易度、内定者の学歴、平均年収、実際に働いている方の声を考慮しています。

これは絶対違うよ!というものがあれば教えてください。

より役に立つ情報を発信したいと考えていますので宜しくお願いします。

 

業界別就職偏差値、第4弾は重工業・工作機械メーカーです。

 

【67】三井海洋開発

【66】三菱重工

【65】小松製作所

【64】住友重機械工業

【63】栗田工業、ディスコ

【62】IHI 、クボタ

【61】

【60】ダイキン工業

【59】ジェイテクト

【58】日立建機

【57】DMG森精機、イーグル工業、荏原製作所NTN、マキタ、ナブテスコ

【56】セガサミーHD、ホシザキ、日立造船

【55】サンデン、タダノ、椿本チエイン

【54】アマダ、タクマ、オーエスジー、TPR

【53】福島工業、スター精密月島機械理想科学工業、ダイフク、工機HD、川重冷熱工業、キッツ、やまびこ

【52】ニューフレアテクノロジー、マックス、日本ピラー工業、三菱重工冷熱、酉島製作所、三菱化工機小森コーポレーション住友精密工業

【51】アマノ、サトーHD、オイレス工業、小田原エンジニアリング、日本精工、日進工具、オークマ、日阪製作所、新晃工業、東芝機械、日工、大和冷機工業、前澤工業不二越、旭ダイヤモンド工業

【50】三浦工業フジテック、サムソン、三精テクノロジーズ、技研製作所、井関農機

 

 

上位には日本トップクラスのメーカーが並ぶ

年収の高さが魅力の三井海洋開発ですが、特に海外関連会社に出向した場合の手当てが手厚いため平均年収が引き上げられています。

特に新卒で入社すれば海外へ出るチャンスが多くあるため、海外志向の強い学生には特におすすめの企業です。

30歳の年収の目安は700万円程度となります。

 

三菱重工は大企業ならではの年功序列と給与体系です。

福利厚生も手厚いですが、残業も多くそれなりに激務である点に注意が必要です。

近年は残業規制により以前ほどのハードさは無いようですが、将来性という点で三井海洋開発と若干差をつけています。

人事考課はあるのものの基本的に横並びで差がつきにくく、課長職くらいまでは大卒であれば余程の事がない限り到達できるようです。(それ以降はハードルが高い)

こちらも30歳の年収の目安は700万円程度です。

 

小松製作所もメーカーではバランスの取れた企業と言えます。

基本給はさほど高くないもののボーナスの占める割合が高く、近年は安定して6ヶ月程度支給されているそうです。

年功序列の風土があるため20代のうちは基本給が低いですが、管理職になるとベースアップが期待できます。

30歳時点での年収は600〜650万円あたりです。

 

住友重機械工業もオーソドックスな大手メーカーの給与体系となります。

小松製作所よりは住友重機械のほうが若いうちの年収が少し高いようです。

こちらも年功序列の文化が根強く同期ともほぼ横並びですが、課長職までの管理職にはほとんどの人がなれると言われています。

三菱重工より多少賞与が劣る分、30歳時点の年収は650万円前後で40歳課長職の年収は1,000万円程度と予想されます。

近年では残業もPCのシャットダウン時刻で管理されており、残業代が満額支給されています。

 

各分野でシェアの高いメーカーも上位にランクイン

栗田工業は国内最大の水処理メーカーです。

国内のコネクションに関しては申し分なく今後も安定して伸びていくと考えられますが、海外への事業展開まだまだ伸びしろがあります。

平均年収は800万円を超え、年収に関しても上位のメーカーに引けを取らない水準です。

部署によっては転勤が多い点と残業が多い点に注意しなければなりません。

 

ディスコはメーカー(電機・重電・電子部品)編でも紹介しましたが、業種は機械ですのでこちらにもランクインさせています。

従業員満足度向上のために行なっている様々な取り組みが、他のメーカーに比べ特殊で働きやすい企業としても注目されていますね。

近年は賞与額が非常に大きく平均年収も伸びてきています。

 

IHI は非常に歴史のあるメーカーです。

それゆえか年功序列の風土があり、社員の昇給のスピードはあまり早くありません。

ほとんどの人が30代後半で管理職となり、年収は800〜900万円程度になります。

事業部により残業量や賞与額にも差があるため運の要素も必要。

 

クボタも製造業としては給与水準は高い部類に入ります。

ただし若いうちの年収の伸びは緩やかで毎年の昇給額も小さく、管理職になるとグッと上がるイメージです。

堺工場などの一部営業所では20時間の裁量労働制を導入しており、残業代で稼ぐ会社ではないようです。

社員自体ものんびりとした性格の人が多い印象で、安定志向の人には合っている社風だと思います。

管理職になるにはある程度の発信力と上司へのコミュニケーションが大切ですが、課長職クラスまでは大卒であれば到達できると言われています。

30歳年収は600万円前後となります。

 

ダイキン工業は世界的空調メーカーで一般的知名度の高い会社です。

会社規模の割に平均年収はさほど高くはありませんが、評価制度がしっかりしており優秀な人は若いうちからしっかり昇給していくしくみになっています。

逆に評価の高くない人は昇給はわずかで、30歳時点での年収は大体550〜700万円程度と人によって大きく差が出ています。

とはいえ全く仕事をしていなくてもこれくらいの水準で給料がもらえるため、ワークライフ優先で長く勤めるには非常にホワイトな会社です。逆に優秀で新しい事をどんどんやっていきたい、自分が何でもやっていきたいという人には物足りなく給料も割に合わないという部分が出てくるかもしれません。

 

ジェイテクトトヨタ系列の自動車部品メーカーとして有名ですが、工作機械やセンサーなどの機械部品も手掛けています。

こちらも年功序列で昇給していき、30歳で550〜650万円の年収になります。

早い人で30代前半で主任・係長クラスへ出世していきますが、基本的には同期と横並びで給与にもほとんど差がつきません。

大企業によくある昇進にTOEICスコアを求める会社ではありますがそれは建前で、実際のところは上司との人間関係によるところも大きいです。(スコアが良いに越したことはありませんが)

近年は業績も好調なため年5ヶ月以上の賞与が支給されています。

 

日立建機は建設機械から環境製品・リサイクルシステムなど幅広く取り扱う総合建設機械メーカーです。

日立グループという事もあり、給料や福利厚生も大手メーカーと比べ遜色ないレベルではあります。

近年は業績が良くはないため残業規制があるようで、30歳時点で550〜600万円、主任になっていれば650万円程度の年収になります。

製造業という事もあり基本的に暦どおりの休みで、有給や長期休暇を取得しやすい雰囲気があります。

部署によるところもありますが(生産管理に近いほど繁忙期は激務)、ワークライフバランスは取りやすい企業といえます。

 

 

この業界で入社するならばこの辺りまでの企業にしたいですね。

上位の企業ほど知名度・入社難易度・平均年収が高い傾向にありす。

日本における機械メーカーは非常に数が多く、ニッチな分野であったりBtoBを主体としている企業が多いため、一般的な知名度としては低いかもしれません。

よほど小さな会社でなければ安定して働ける企業がほとんどです。

規模が小さくても良い会社は多くありますが、機械メーカーに関しては企業規模や売上高、利益率の大きいところが無難である可能性が高いです。

とはいえランキング上位の企業は人気があるので、他業種も検討しつつチャレンジしてほしいです。

 

 

 

重工業・工作機械メーカーまとめ

  1. 海外勤務可能で年収を求めるなら三井海洋開発
  2. 三菱重工も人気だがそれなりに激務
  3. 年収における賞与額の占める割合が高い
  4. 基本的に年功序列の企業がほとんど、若いうちは基本給が抑えられている
  5. 機械メーカーに関しては企業規模や売上高で選んだほうが無難

 

 

 

今回の解説はここまでです。

歴史の長い企業が多い事もあり、会社によって現場の雰囲気や独自のルール、社員の人柄などそれぞれに特徴がある事も一つの判断基準になります。

1人でも多くの社員と話をしてみて、自分に合った会社を選ぶことが重要です。

長く働き続ける事ができる業界ですので、しっかり見て悩んで決めましょう。

 

 

電機・電子部品・半導体メーカーの就職偏差値ランキング

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画像参照https://jp.123rf.com/photo_22779897_%E9%9B%BB%E5%AD%90%E9%83%A8%E5%93%81.html



 

業界別就職偏差値

※サラリーマン社長の独断と偏見で作成しています。

就職難易度、内定者の学歴、平均年収、実際に働いている方の声を考慮しています。

これは絶対違うよ!というものがあれば教えてください。

より役に立つ情報を発信したいと考えていますので宜しくお願いします。

 

さて、業界別就職偏差値の第3弾です。

今回は電機・電子部品・半導体メーカーの就職偏差値ランキングです。

 

【68】キーエンス

【67】

【66】

【65】ファナック

【64】富士フィルム

【63】村田製作所

【62】ソニー日立製作所三菱電機

【61】富士ゼロックス、キャノン

【60】富士電機安川電機、ディスコ

【59】富士通、リコー、パナソニックコニカミノルタブラザー工業ニコン日立ハイテクノロジーズアドバンテスト

【58NEC日本電産オムロン東京エレクトロンGSユアサ

【57】京セラ、TDKセイコーエプソン横河電機ブラザー工業オリンパス

【56】ミネベアミツミカシオ計算機沖電気工業東芝テックルネサスエレクトロニクス、マイクロンメモリジャパン

【55】アルプス電機、テルモ、パイオニアアルパイン

【54】ロームアイリスオーヤママブチモーターイリソ電子工業日清紡HD

【53】新光電気工業、太陽誘電イビデン船井電機、ヒロセ電機、SMK、ミツバ

【52】ホシデン、日本ケミコン日本電波工業大真空

【51】

【50】東芝、シャープ

 

圧倒的存在感のキーエンス

2018年3月期には平均年収が2,000万を超え、日系最高峰の高収入企業として知られています。

キーエンスは「30代で家が建ち、40代で墓が立つ」と言われるように激務なイメージがありますが、土日や長期休暇はしっかり取ることができるようです。

キーエンスは売上高のうち5割強が海外、その内訳は詳細には開示されていませんが、「アジア向けが約4割、北中南米向けが約3割、欧州向けが2割」と言われています。

キーエンスの業績が近年目立って好調なのは、国内・海外を問わず、各地域で満遍なく売り上げが立っており、販売地域が分散されていることが安定感につながっていると思われます。

だだし仕事に対して求められるレベルも高くプレッシャーも大きいようですが、キーエンス出身者は転職市場で非常に人気もあり、若手の成長環境としては非常に良い企業のひとつだと言えるでしょう。

 

ファナック富士フィルムも上位にランクイン

ファナックは世界首位の工場自動化設備特化メーカーで、若いうちから高収入な企業のひとつとして有名です。(ただし、残業代の占める割合が大きい)

30代主任クラスで1,000万円にのるイメージです。勤務地が山梨県の田舎でお金を使う場所と暇がないという声も散見されますが、それを許容できる人には良い企業かもしれません。

 

富士フィルムは難関就職先としても有名ですね。内定をゲットするのも大変ですが、入社後の競争も激しく生き残りも大変と言われています。

ホールディングスの平均年収は1,000万円を超えますがこれは大卒総合職の年収に近似しますので、実際に1,000万円を超えるのは30代後半〜40代管理職あたりからのようです。

近年は残業時間抑制の意識はあるようですが、部署によっては長時間労働が常態化しているところもある点を認識しておく必要があるでしょう。

 

かつて隠れ優良企業と言われた村田製作所も今や立派な大企業

村田製作所ワークライフバランスと将来性を考えても、おすすめしたい企業のひとつです。

主力のコンデンサ事業頼りから脱却するために積極的なM&Aを行なっていますが、軌道に乗るのはこれからといったところでしょうか。

工場が山陽・山陰・北陸などの地方に集中しており、転勤が多い企業でもあります。

社員は穏やかな人が多く、中途採用で活躍している割合が多いのも特徴です。

海外シェアが高さや自動車の自動運転化に伴い今後の成長も期待でき、平均年収もまだまだ伸びていくと考えています。

 

業界大手の日立製作所三菱電機が時点でランクイン

この2社は知名度も抜群ですが、多角的に事業を展開している点と早期からBtoB主体にシフトした点より業績を維持できています。

採用数もかなり多いため、良くも悪くも年功序列の風土があります。

30歳時点での平均年収は部署により差がありますが、600万円〜700万円あたりといったところです。

ただし2018年のブラック企業対象と特別賞という事でランキングは少し落としています。

 

ソニーPS4が好調ですね。特に転職者に人気のある企業のひとつです。

キャノンデジタルカメラ事業の縮小はありますが、半導体製造装置の需要が高く平均年収は上昇傾向にあります。

富士ゼロックスは親会社の影響もあり賞与が減少傾向との話もありますが、業界内では高収入の企業であることは間違いありません。年功序列は根強い雰囲気があります。

富士電機は重電メーカーという事もありBtoB主体のため、今後も安定した業績が期待できます。毎年の昇給はありますが、昇格試験を受けて階級が上がらないと大きくは年収が上がらない事に注意が必要です。

安川電機は産業用ロボットのメーカーで、さらに今後の成長が期待できる産業です。メーカーでも学歴も高めですが、九州の学生を積極的に採用している印象です。

ディスコは一般的な知名度こそ低いですが、「ディスコがなくなったら世界恐慌が起こる」と言われる半導体メーカーです。従業員満足度工場のために様々な取り組みを行っており、近年は業績も良いことから年4回賞与が支給される事もありました。

富士通は間接部門の人材5,000人を営業・SEに配置転換すると発表しましたね。(実質的なリストラという話も?)国内大手ITベンダとしての存在感はまだまだ健在です。福利厚生が手薄なところが気になります。

パナソニック知名度・人気共に強いですが、BtoC主体という事でここでランクインしました。一定のラインまではほとんどの社員が昇格可能。

アドバンテストは「業績連動」という言葉をモロに受ける会社です。ボーナスが全くでない年もあればかなりもらえる年もあり不安定さが気になります。(近年は全く出ないことはほぼないようです)

 

 

このあたりまでの企業に入社できれば安泰と思われますが、何が起こるか分からないのがメーカーの怖さですね。(ひと昔前は東芝やシャープに入れば将来安泰と言われていました。)

メーカーは消費者向けの商品を取り扱う企業ほど知名度は高いですが、BtoB主体の事業展開を行っている企業の方が将来性があります。

 

 

電機・電子部品・半導体メーカーまとめ 

  1. キーエンスは別格
  2. 大手メーカーは基本的に採用人数も多いため多くの人にチャンスがある
  3. 中途採用の割合が高いため転職者人気が高い
  4. 工場は地方にある事が多い(勤務地・転勤を寛容できるか)
  5. 今は好調でも数年先は予想できない業界である

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

業界的にワークライフバランスが取れる企業が多いのも特徴です。

メーカーは数も多く全て取り上げることは難しいですが、今回触れる事ができなかった企業でも質問があればご連絡ください。

 

次回もよろしくお願いします。