サラリーマン社長がキャリアを科学する

様々な業界のリアルな声や年収、就職・転職に関する情報を更新していきます

【年収公開シリーズ2】30歳大手非鉄金属メーカーの月給・ボーナスを公開します

第1弾がかなり好評だったので早くも次の対談を行ってきました。

 

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今回は大手非鉄金属メーカーの友人に協力してもらい、リアルな現場の声とともにお届けしたいと思います。

 

まず友人のスペックからです。

 

年齢:30歳

学歴:私立4大卒

専攻:機械工学

会社:大手非鉄金属メーカー(新卒8年目)

職位:総合職

資格:CAD利用技術者試験、TOEIC670

入社動機:業界トップクラスの規模であること、製品のシェアが世界トップクラスであること、事業の多角化をしており安定していると考えたから

 

気になる給与はこんな感じでした。

 

基本給:297,000円

時間外手当:94,000円(平均35〜40時間)

住宅手当等:30,000円

◎月額給与:421,000円

◎賞与:1,378,000(約4.65ヶ月)

◎年収:655万円

 

メーカーとしては賞与が高くはないですが、基本給と時間外手当がある程度計算できるためそれなりの年収にはなっています。年功序列のため同期とはほとんど差がつかずに昇給しているようです。歴史の長い会社という事もあり残業が偉いような雰囲気があったようですが、最近は勤務時間もしっかり管理されてサービス残業も減ってきているそうです。ただし、繁忙期はそれなりに残業があるとの事でした。

社員は安定志向のタイプの人が多いらしく、彼もまたそういった人間だと自負していました。彼は非常にタスク管理やスケジュール管理に長けているので、性格的にも向いている仕事だと思えてストレスも少なく働けているようでした。

 

彼も言っていた通り、非鉄金属業界は古い体質の企業が多く保守的な企業文化であることが多いようです。学歴が高く入社難易度はそれなりに高いのが特徴ですが、実際に一緒に働いてかなり優秀だと思える人はごく一部という印象だそうです。賞与は業界の水準に足並みを揃える傾向があり、業界トップクラスの企業の割には少ないと感じてしまいました。

 

彼は現在関東に住んでおり、転勤の少ない会社のためUターン転職を検討していました。転職に関して私へ相談してくれた事から今回の対談が実現しました。最近は大手企業へ入社しても20代・30代で転職を検討する方が私の肌感覚としても非常に多いように感じます。年収や社格も大事だと考える方も多いと思いますが、私は理想とする生活が送れる可能性が高い働き方ができる企業をお勧めしています。会社を移らなくてできる事もあれば、会社を移ることで実現できる事もあります。フリーランスも一つの道です。将来の理想とする自分の姿を想像して、それを逆算して今は何をすべきなのか中長期の計画を立てて一つずつ実践していこうという内容のお話をさせていただきました。よく自分の経歴の棚卸が大切だよという話をしますが、自分が今どこにいるのか客観的にしっかり把握する作業はとても大切になります。

 

彼は私なんかよりも確実に頭が良くコミット能力も高い人間なので、今回の対談は私にとっても非常に有意義な時間になりました。

私もそれに応えられるよう出し惜しみせずに自分の経験や考えを話しました。彼にとっても良い時間であれば嬉しいと思います。

 

 

【保存版】転職面接通過率100%の私がやった7つのコト

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私は独立する前に転職活動を行った期間がありました。単純にその時の自分の市場価値や、それぞれの業界で同年代の人間はどれくらいの給料を貰っているのかを肌感覚として知りたかったためです。

新卒の頃は面接に落ちまくりました。以前の記事でも書きましたが、私は学歴も高くなければ体育会出身でもなく目先の遊ぶカネ欲しさにアルバイトに明け暮れていた学生でした。もちろん内定なんて出ませんよね。リーマンショック後の厳しい状況でしたが奇跡的に1社のみ通過し、私は建設業界へ進むことになりました。

私の経歴に関してはこちらを見てください。

 

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今回は転職活動を行うにあたって私が面接に通過するためにやった事を紹介していきます。

 

1.歯列矯正

まず自分のコンプレックスだった歯の矯正を行いました。私はインビザラインというマウスピース型の歯列矯正を行いました。ワイヤー式だと目立ってしまう点、また金属アレルギーがあったため目立たないマウスピースを使用しました。歯並びによる相手に与える印象はかなり大きいものがあり、実際にアメリカの研究でも実証されています。またコンプレックスがなくなる事で自分に自信を持てるようになりました。自信のある態度は不思議と相手に伝わるもので、たとえ根拠のない自信であったとしても魅力的に映る可能性が高いです。女性を口説く時もそうですよね。

 

2.歯みがき

歯磨きなんて当たり前じゃんと思うかもしれません。しかし、1日3回の歯磨きを欠かさず行なっている人がどれくらいいるでしょうか。おそらくごく少数でしょう。私はコーヒーを好んで飲むため歯への着色が気になっていました。ステインは口にした直後であればかなり防ぐ事ができます。歯磨きが難しい人はうがいをするだけでもかなりの効果が期待できます。歯列矯正に合わせて白い歯は私の一番の武器になったと考えています。

 

3.洗顔の見直しと保湿

これもコンプレックスだったのですが、私は乾燥肌でニキビができやすい体質でした。美容皮膚科に相談に行き、洗顔ネットと化粧水・乳液・保湿クリームを使う事でかなり肌質が改善されました。女性からも肌が綺麗だねと言われるようになり、これも男としての自信に繋がりました。頬がボコボコしている人よりも、ゆで卵のようなツルツルした綺麗な肌の人は印象が良いですよね。

 

4.美容室から理容室へ

これは一概には言えませんが、私は理容室でカットすることによってかなり印象が変わったと思います。理容室のメリットは顔剃りができること、理容室の技術でしかできないカットがあることです。私はサッカー選手のようなツーブロック七三スタイルの髪型で、ジェルやポマードでツヤを出しています。くせ毛が昔からの悩みで色々な美容室に通いましたが、現在は理容室に落ち着きました。私の肌感覚ですが今風の塩顔に近い男性は美容室のほうがお勧めです。逆に濃いめな顔の男性は理容室をお勧めしています。また眉毛を整えてもらうことも大切です。男性の印象は髪型と眉毛の形で決まります。逆に言えばそれだけで雰囲気イケメンにもなれます。眉毛専門のサロンなんかもあるので、自分の顔の形に合う眉毛の形を知ることもお勧めですよ。

 

5.革靴を購入

まず靴の汚い人は社会人としてアウトですよね。ストリートナンパでも靴だけは綺麗なものを準備すべきだと考えています。スーツが体型にあったものを選ぶこと以上に靴は大事です。頭のてっぺんから足元まで見られていると考えるべきです。面接前にはしっかり靴のメンテナンスをして臨みましょう。

 

6.企業のトップメッセージの確認

最低限ですが面接の前には企業のHPを確認しましょう。複数面接があるので全て熟読しろとは言いません。ざっと目を通す程度で良いのですが、トップメッセージだけでもしっかり見ておきましょう。トップメッセージは会社の方針であり、それに共感するエピソードを話せば面接官は否定する事はできません。自分の経験がどんなポイントで活かせるか、どんな事を意識して現職で働いてきたかを企業に合わせて準備しておきましょう。

 

7.笑顔の練習

最後に笑顔?と思ったかもしれませんが、自分の笑顔に自信がありますか?笑顔の練習をしている人なんて一部の業種を除いてまずいませんよね。でもね、すごく大事なんです。誰も練習していないからこそ、3週間くらい練習すれば素敵な笑顔が手に入りますよ。いわゆるミリオンダラースマイルです。必ず面接の中であなたの一番の笑顔を見せてください。どんな言葉や気持ちよりも、素敵な笑顔があなたの切り札になります。

 

 

 

これが私の行なってきた面接対策です。見た目の話ばかりじゃんと思われたかもしれません。でも面接なんて実質は印象の勝負なのです。ある研究で第一印象が60%、話し方や声が30%、話の内容は10%という結果が出ています。これが意味する事はもう分かりますよね。実際に私はこれらを実践して中途面接では一度も落ちた事はありません。面接に進んだ時点で企業が望んでいる基本的なスペックは満たしているので、変に身構えず自信を持って臨めば何も心配する事はありません。他の人が意識しない部分だからこそしっかり練習して、ライバルとは一味も二味も違う人材としてアピールしましょう。

 

あまり教えたくない内容もありましたが、ブログを見てくれる方が増えたこともあり、より充実した内容をお届けしたいと考えています。

皆さんの就職活動・転職活動がより良いものになるように少しでも役に立てればと思っています。

 

より良い人生のために、一緒に前に進んでいきましょう!

 

【年収公開シリーズ1】29歳大手電子部品メーカーの月給・ボーナスを公開します

今回は大手電機メーカーに勤務する友人と対談しました。その内容を公開できる範囲で載せたいと思います。年収やボーナスも教えてもらいましたのでぜひ参考にしてください。

 

まずは友人のスペックです。

年齢:29歳

学歴:私立4大卒

専攻:電気電子

会社:大手電子部品メーカー(新卒7年目)

職位:総合職

資格:第三種電気主任技術者第一種電気工事士TOEIC 780

入社動機:同社の開発力の高さ、海外シェアの高さ、ワークライフバランスの取りやすさ

 

THE理系学生という感じですね。現在は地方の工場に配属となっており、およそ3〜5年周期で転勤があるようです。

 

では、早速気になる給与を見ていきましょう。

 

基本給:292,500円

時間外手当:56,160円(平均20〜25時間)

住宅手当:19,000円(地域により支給額が変動)

◎月額給与:367,660円

◎賞与:1,732,100(約5.9ヶ月)

◎年収:630万円

 

メーカーではまずまずの水準だと思います。非常にホワイトな企業で福利厚生も充実しているようです。彼は単身生計者なので住宅手当が少なめではありますが地方なので家賃自体もかなり安く、あまりお金を使わないためかなり貯金しているようでした。

総合職は一般職の工場ワーカーに比べ給与設定もかなり良いらしく、周りから羨ましがられるようです。彼の働いている地域では高給な部類に入るため、同じ職場の一般職の女性からモテるようです。愛車のエクストレイルに乗って毎日通勤をしているそうです。大半が車通勤のため飲みに行く機会も都市部の企業に比べて少ないようで、プライベートは釣りやフットサルなど趣味の時間を過ごしているという事でした。

 

電子部品メーカーは基本的にワークライフバランスが取りやすいという印象ですね。彼の勤める会社は海外シェアも高く、今後も売上が伸びていくと予想されています。平均年収も増加傾向で人事評価も正当性が高いそうなので、従業員のモチベーションも高く良い環境で仕事ができているという話が特に印象的でした。不満があるとすれば工場が地方に多く建っているため、勤務地にこだわりがある人は苦しいかもしれないという点です。転勤の周期も早いため少しの間我慢すれば次の現場に行けるようですが、それも地方の可能性が高いです。その点を寛容できれば将来性を考えても素晴らしい会社だと思いました。

 

今回の記事を同業界を目指す方や同年代の方がどれくらいの収入を得ているか、一つの目安として参考にしていただければと思います。

 

今後も様々な業界の方たちと対談を行っていきたいと思いますので、更新をお楽しみにしてください。

 

 

【質問回答3】サラリーマン社長は何者か

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今回も質問ありがとうございます。

今日は簡単に私の自己紹介をさせていただきたいと思います。

 

年齢:Around 30

学歴:私立4大卒

専攻:理系(電気工学)

職歴:建設業界(施工管理)→ 総合商社 → フリーランス

趣味:トレーニング・スポーツ観戦

その他:スポーツ経験あり(野球・サッカー)、本職の他に就職・転職活動の支援を行っています

 

簡単に言うとこんなところですかね。私は高学歴でもなければ自分の能力が高いと思っていませんが、これまでの人生は非常に人に恵まれてきました。

学生時代は勉強もスポーツも中途半端で、決して優秀な学生ではありませんでした。いわゆる典型的な地方の学生で情報弱者で勉強もろくにせずアルバイトに明け暮れていました。

リーマンショックにより企業の採用意欲も低い中、奇跡的に建設業の会社から内定をいただく事ができました。私の内定はこの一つのみでした。入社してからは死に物狂いで勉強して、いわゆるリベンジ就活を行うべく転職の準備を行ってきました。

転職活動では新卒の頃が嘘のように内定の山でした。書類選考さえ通過すれば、14社の面接ではひとつも落ちる事はありませんでした。その中でも人気就職先と言われる総合商社に運良く入社する事ができたので、キャリアアップとして迷わず転職しました。かなりレベルの高い環境でしたが、ここでサラリーマンとして働けた事が今の私にとって財産となっています。

起業する際にはサラリーマン時代に取引のあった会社の方々からの支援もあり、安定して仕事を貰えています。私はコミュニケーション能力が高くないため世間話の話題を見つけるのにも苦労するタイプですが、私みたいな人間でもこうしてフリーランスでも仕事ができているという事は誰にでもできるという事だと思っています。

 

なぜ就職・転職の支援を始めたかというと、私と同じような境遇で悩んだ人が多いのではないかと考えたからです。どんな会社に就職したら良いのだろう、転職って怖いけどキャリアアップしたい、起業に興味があるけどタイミングはいつが良いのだろうなど、仕事に関して様々な場面で悩んでいる人が多いにも関わらず、意外と欲しい情報が見つからなかったりします。私自身がそうでした。こんな時代だからこそ、自分に合った働き方やキャリア実現のお手伝いができたら良いなと考えています。

エントリーシート職務経歴書の添削からキャリア相談まで幅広く対応していますので、興味のある方は遠慮なくご連絡くださいね。

 

以上、サラリーマン社長はこんな人物でした。

 

 

【質問回答2】大手企業とベンチャー企業どちらを目指すべきか

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今回の質問は『大手企業』と『ベンチャー企業』どちらに入るべきかという内容です。

 

結論からいいますね。私の考えは『学歴・能力に自信がないなら大手企業に入社すべき、高学歴・能力の高さに自信があるならベンチャー企業に入社すべき』です。

 

高学歴じゃないと大手企業には入れないんじゃないの?という質問が飛んできそうですが、確かに学歴フィルターは存在しており特に新卒採用は高学歴のほうが有利とされているのも事実です。就職偏差値上位の企業ほど採用実績は難関大学ばかりですが、偏差値の高くない大学でも内定をもらえる可能性は大いにあります。

どうして高学歴や体育会出身者のほうが企業に採用されやすいのかを考えると、まずは企業側のメリットとして学生時代に努力してきた事が肩書きとしてあるため採用リスクが低い事です。よく考えたら当然ですよね。学生時代に全然勉強してこなかった人よりも将来を見据えてしっかり勉強してきた人のほうが入社してからも頑張ってくれそうだと思いますよね。学生時代にスポーツに打ち込んで目標に向かってコミットする能力が養われて、チームプレーができてリーダーシップを発揮できる人のほうが会社にメリットありそうですよね。

高学歴のほうが就職活動に強い理由はこれだけではありません。難関大学の学生ほど情報収集能力に長けており、早い段階から就職活動に向けた準備を行なっているためです。また大手企業にもOBが多いことから、そのコネクションと採用実績のある大学のほうが企業も失敗のリスクが低いと考えるためです。学歴に自信がない人はこの事をまず真摯に受け止めなければなりません。

さらに言うと、高学歴の学生ほど学外の活動で面白い経験をしているパターンが多いです。例えば在学中に企業しましたとか、英語の訛りの違いを知りたくてアメリカの様々な州で違いを感じてきましたとか、医学部だけど司法試験にも受かりましたとか、筋トレにハマってボディメイクの大会で優勝しましたとか、話を聞いてみたいなという経験をしてる人が沢山います。逆に言えば、学歴に自信がない人たちはこういった部分で面白い経験をしてアピールする必要があります。大学は自分の好きな事を好きなだけ学べる場所で、やりたい事をいくらでもできる環境で、その中で色々なアクセサリー(知識や経験)を身につける場所だと思います。就職活動は沢山アクセサリー(知識や経験)をジャラジャラ身につけてきた学生のほうがやっぱり輝いているし採用したくなるよねと思うわけです。

 

 

話が脱線しましたが、なぜ高学歴の人がベンチャー企業に行って欲しいかというと、大手企業は『組織に仕事がつく』環境で収益構造もしっかり基盤ができており役割分担が決まっています。言ってしまえば誰でも仕事が回せてしまうのです。逆にベンチャー企業は『人に仕事がつく』ため、その人が1から10までの仕事を遂行しなければなりません。能力が高くなければ仕事は回せませんし、まず仕事も回ってきません。ここに大きな違いがあります。現実問題、高学歴の人のほうがやはり能力が高いケースが多く、大手企業の誰でもできる仕事をやるよりはベンチャーで新しい技術やノウハウを構築し将来の日本のために働いてほしいと思うのです。

逆に学歴に自信がない人こそ大手企業を目指すべきです。どうせ誰でもできるような仕事を中小企業でやるくらいなら大手企業で少しでも高い給料を貰った方がいいはずです。しかし有名企業は採用倍率も高いことから、どうせ私は良い大学じゃないしと受ける前から諦めてエントリーすらしない人がかなり多くいます。断言します、学歴が低いからこそチャレンジすべきです。ただし、それ相応の準備が必要です。学歴や能力に自信がないからこそ努力してなくてはいけません。入社してからも努力を続けてください、続けるだけで色々な方向へ可能性も広がります。

では、低学歴だけど能力には自信があるからベンチャーに行きたいという人はどうでしょうか。あくまで私の意見ですが、新卒のカードは大手企業に使う事をお勧めします。仮に入社したベンチャーで失敗した場合に大手企業へ移る事が難しくなるためです。大手企業出身という事がマイナスに働くことは少ないと思いますので、まずは大手企業での選考に勝ち残る事を目指しましょう。

 

 

 

回答は以上です。

能力と一言にいっても様々ですが、自信がある人は将来起業するという選択肢もあると思います。そんな人も一度は民間企業で働いてみる事をお勧めしています。できればベンチャーと大手の両方を見てほしいです。起業に関しては私の経験を踏まえながら解説したいと思いますので、また質問があった際に回答させていただきたいと思います。

では、次回もよろしくお願いします。

 

 

 

【質問回答1】適性検査の解答方法を教えてください

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少しずつブログを見ていただいている方も増えてきました。

いつもありがとうございます。

今後ともよろしくお願いします。

 

今回は初めての試みとしてお問い合わせいただいた内容について考えてみたいと思います。

『選考でよくある適性検査に関してどのように回答するのがベストでしょうか?』

という内容の質問をいただきました。ここでいう適性検査は言語理解や計数理解ではなく性格検査(パーソナリティ)だと解釈してお話ししていきますね。

 

では適性検査に関してですが、主に下記の3つに分類されます。

・質問紙法

・投影法

・作業検査法

 

最もポピュラーなのが質問紙法です。これは質問に対して「はい」「いいえ」などの択一式に従って直感的に回答していく手法をいいます。専門的な分析が必要な性格診断でも分析評価が比較的簡単なことが特徴で、性格検査としては最も利用実績がある方法です。ただし、簡便さが利点である一方で評価者側も安易に評価を下しやすいことに加え、回答者が学生自身であることから客観性に欠ける点は否めません。

 

投影法は精神分析の研究で用いられる手法で、その人物がある刺激に対しどのように反応するかでその人物の傾向をつかもうとする検査方法です。投影法の中でもロールシャッハテストは有名で、紙の上に描かれたインクの染みが何に見えるかといった質問が行われます。専門的な分析が可能になる一方、候補者一人一人ずつに時間をかける必要がある上、分析には専門家の知識に頼らざるを得ないため、新卒採用の適性検査としては不適格な部分が多いようです。

 

作業検査法(クレベリンテスト)は足し算や引き算などを所定の時間いっぱい解き続けるなど、連続的な単純作業を長時間していくうちに表れてくる作業に対する行動様式や傾向から適性を見出す方法です。

 

性格検査を行う時、やはり内定を欲しいという気持ちが先行してしまい自分を大きく見積もった回答をしてしまう方がいます。

結論から言うと『適性検査は基本的には正直に回答したほうが良い』と私はお勧めしています。付け加えると『正直に回答すべきだが、あまりにも社会的に不適合な選択肢を選んではいけない』と考えています。

一つ目の理由として、回答に一貫性がなくなってしまう可能性があるためです。自分を良く見せようとし過ぎて、本当は内向的だけどコミュニケーションを取るのが得意だとか、自分が先頭に立ってリーダーシップ取るのが得意だという選択肢を選びたいという気持ちが少なからず出てくると思います。もちろんその回答でも問題ありませんが、選考中は回答した通りの人物像を演じきる必要が出てきます。いろんな角度から同じ類の質問が繰り返されるため、最初のほうと最後のほうで矛盾が発生してしまう方がいます。これだけで内定が決まるわけではないのであればコイツ嘘ついてるなと思われてしまうよりも、内向的でも正直に回答するほうが絶対良いよねという話です。基本的に正直に回答すれば矛盾することはありません。企業によっては性格検査の結果を踏まえて面接を行うので、面接中の態度でも嘘がバレる事があります。自分の性格を理解して、こういう性格だからこそこういった事を意識して取り組んできましたという話しをしたほうが圧倒的に印象は良いでしょう。

 

二つ目の理由は、企業は性格検査だけで内定を出すことはありませんが、極端にリスクがある人物を切る事があるためです。正直に回答したほうが良いと言いましたが、あまりにも社会不適合者のような回答は望ましくありません。『一度怒り出すと気持ちを静めることがなかなかできない』『これまで人を困らせたり傷つけたことはない』『今まで嘘をついたことが一度も無い』などの項目に非常に当てはまるという選択をしてしまうと、回答自体の信憑性を疑われてしまいます。仮にあなたが本当にそういう性格であったとしても企業からは敬遠されてしまいますので、こういった極端な質問に対しては注意してください。

 

三つ目の理由は、入社後の配属や業務の適性を企業が見極める材料にする場合があるためです。大枠を捉えてマネジメントを行うのが持ち味の人が、緻密できめ細かな仕事が得意という人物像を作り上げてしまったがために、入社後の配属で苦労する事になったというケースも無くはありません。逆に正直に回答しても、営業志望なのに自分の意見を言うのが苦手だとかプレゼンテーションが苦手という選択をするのは不適切なのではないかと聞かれた事があります。こういったケースでも業界によって回答の仕方を変えるのではなく、自分の性格を全てひっくるめてアピール材料にしてしまえば良いと私は考えています。人前に立つのは凄く緊張するほうなので事前準備の時間を大切にしてきましたとか、苦手だからこそ自らアウトプットが必要な場に行くように日頃から訓練するように心掛けましたとか、自分の弱点としっかり向き合って行動してきた人のほうがミスマッチは少なくなる可能性が高いです。

 

 

回答は以上です。

要約すると『性格検査は矛盾が発生しないように基本的には正直に回答すること。希望する業界によって回答の仕方を変えるような事はあまり考えなくて良い。ただし、極端に協調性や社会適合性の無いような選択肢は避けること。』というのが私の考えです。

特に大手企業は適性検査を導入しているところが多いため、選考の一部として考えると良い人物像を作り上げたいという気持ちもわかります。選考の一部と考えるよりもリスクのある人物を振るいにかける作業と考えれば身構えることもありません。日本の企業で面接まで生き残る事がスタートラインに立つ事ですので、まずはそこを目指して準備していきましょう。

 

 

 

私自身、採用面接というのは不要だと思っていて、その人が本当に優秀かどうかなんて見抜けないと考えています。実際にそういった研究結果も出ています。ただ、日本の採用フローの大半が書類選考・適性検査・面接なので、内定をもらうには避けて通れない部分でもあります。選ばれるというよりは切られないアピールが選考の過程では有効です。この辺のお話は別の会で詳しく解説していきますね。

 

 

新卒で就職活動が上手くいかなくても入社後にいくらでも修正はきくよという話

今日は就職偏差値ではなく少し志向を変えてこんな話をしていきたいと思います。

 

『就職活動を失敗してしまった。』

 

こんな人多いのではないでしょうか。

しっかりと準備をしたけど狙っていた企業に内定がもらえなかった人

全く準備をしてなくて気づいたら周りがどんどん内定をもらっていた人

学歴フィルターに引っかかった人

 

様々な人がいると思いますが、就職活動は案外フラットな目線で採用活動が行われているのも事実です。

 

自分の入りたかった会社に入社できて、今もやりたい仕事ができている人

こんな人ほとんどいないです。いても本当に一握り。中学・高校時代からしっかり勉強して高学歴と言われる大学に入り、学生時代も自ら積極的に動き回って情報を集めインターンやOB訪問を行い、難関資格の取得や海外留学など色々なものを身につけ、バイリンガルトリリンガルでネイティブレベルにコミュニケーションが取れ、スポーツで全国でトップクラスの成績を修めるなどし就職活動に臨む人がいます。そりゃ強いですよね。こんな人がしっかりアットプットさえできれば企業も採用するでしょう。

一方、学生時代は中途半端に勉強と部活をやって、何となく受かった大学に行って、単位落とさない程度に講義に出て、適当に遊べるお金を稼ぐためにバイトしてという学生では到底敵いません。でもそんな人の方が圧倒的に多いですよね。だいたい就職活動してみて気づくはずです、もっと前から勉強しておけば良かったなと。

結論から言えば、ここで気づくのは決して遅くありません。逆に気づかなければこれからも差は広がるばかりです。最前線で活躍している人はどんな分野でも常に成長を怠らず、時代に適合しようとチャレンジし続けている人たちです。どんなに良い会社に入ろうと、どんなに独立してお金持ちになろうと学ぶことを辞めた瞬間そこをピークに後は落ちていくだけです。

これから先、転職がもっと当たり前になる時代が来ます。学生時代に何もやってこなかった分、今からでも何か勉強してスペシャリティを身につけ自らの市場価値を高める努力をすれば、新卒でESさえ通らなかった企業からも案外内定取れまくりますよ。もちろん起業するも良しです。(私は一度は会社員として働いてからの起業をお勧めしています)

 

結局なにが言いたいかというと、将来役に立つように自分の意思で自らの能力を伸ばそうとか経験を増やそうと動いてきたやつが強いのです。

これは社会人になってからでも変わらなくて、仕事とは別に自分の興味あることの勉強しようとか、身体を鍛えようとか、知らない世界の人と会って話してみようとか、女性経験が少ないからナンパして口説く練習をしてみようとか、結果として実際に動いている人のほうが圧倒的に強くなります。やらないと失敗もしないし、実際に自分で動いたからこそその人だけのストーリーがあって引き出しが増えます。目をキラキラさせて好きな事を一生懸命話してる人のほうが面白いですし魅力的ですよね。

今年はこんな目標を立てたから頑張るぞとか、テレビでこんな事やってたから俺もやってみようかなとか、決意を新たにするタイミングが日常生活の中に多々あると思います。でもね、9割5分は続かないんですよ。下手したらもっと。しんどい日もあるだろうし、忙しい日もあるだろうけど、だからこそ1日のうちちょっとでもいいから前に進む努力をしてほしいと思います。

 

今勤めている会社が若しくはこれから勤めようとしている会社が自分の入りたかった会社、やりたかった仕事ではない人がほとんどだと思います。でもそこで不貞腐れず、入って一生懸命仕事してみてください。仕事は仕事で頑張りながら自分の興味あること、色々な方面で自らの能力を伸ばしてみてください。自分の向かいたい方向に目標を定めて、それに向かってアプローチし続けてください。まじで続けたら1年後、3年後、5年後とんでもない力になってますよ。

 

人生は非常に短く一度きりのものですが、その中で何度も自分で立て直すことは可能です。

 

このブログを読んでくださっている方々へ、私はみなさんに決して仕事ばかりの人生を送ってほしいとは思っていませんし、私自身仕事はプライベートの充実あってこそのものだと考えています。

 

自身のキャリアに悩んだとき、仕事で壁にぶつかった時、人間関係が上手くいっていない時、私はそんな悩みの解決のキッカケになるような存在になりたく、今後もブログやTwitterで有益な情報を提供していきたいと考えています。

 

おそらくこんなブログを見ていただいているのは非常に向上心の強い方々だと思いますので、自ら行動を起こせるパワーを備えていらっしゃるかと思います。私の経験を出し惜しみなく提供しますし、それを見て1人でも多くの人の人生が良い方向に向かっていく事を心から願っています。

 

一緒に良い時代を作っていきましょう!